ラリベラでは世界遺産よりも絶景トレッキングがオススメです。
17/SEP/2014 in Lalibela
ラリベラへ来た初日。
この街の最大の見所は何といっても世界遺産にも登録されている岩窟教会群なのですが、まずはダナキルツアー以来一緒に旅している英語ペラペラ中国人のYinと、近くにある山へ朝の散歩がてらトレッキングに出かける事にしました。
街から少し歩けばすぐに山道が始まります。
ラリベラの街は世界遺産の岩窟教会群を除けば、どこにでもあるのどかなエチオピアの田舎町のひとつ。
山々へと続く道は素朴で歩いていて気持ちがいい。
道道には地元の人たちが歩いていて、彼らの日常生活を垣間見る事ができます。
ユニークなヘアスタイルの男の子。
洗濯物を2人でしぼる男の子たち。
家の手伝いをして偉いなぁ。
上り坂は思ったより険しい。
私たちが目指しているのは山の崖を掘り抜いて作られた教会。
絶景の中を歩きます。
教会が近づいてくるとすれ違う人もお祈りにきた地元の人や、神父さんが増えてきます。
そして二時間ほど歩くと教会に到着。
崖の中をくり抜いて作られた教会です。
教会は入場料が200ブル(約1000円)と事前に調べていた金額からビックリするくらい値上がりしていたので中には入りませんでしたが、ここから眺める景色はすごく綺麗でした。
看板にも値上がりして数字を書き直した跡があります。
そして帰りの下り道。
道にいた女の子が「うちでコーヒーを飲んでいかない?」と誘ってきました。
Yinは普段コーヒーは飲まないらしいのですが、僕がコーヒー好きだったので三人で行ってみる事にしました。
女の子の家はエチオピアではよく見かける、泥と木で出来た家。
家の敷地内には牛や鶏がいて、猫や犬も走り回っていました。
これは寝室のある建物。
中には2部屋ありました。この1つのベッドに親子3人が寝るらしいです。
壁にはエチオピア聖教のポスターがずらり。
床にはビールの王冠がぎっしりです。
こちらはキッチンのある建物。
床は山の地面がそのままで、泥で作られた椅子に毛皮や藁が敷かれています。
家には女の子のお父さんとお母さんもいました。
食器や調理器具を置く棚も泥と木で出来ています。
そして建物の真ん中に火を燃やす場所があり、女の子がまずは白いコーヒー豆を持ってきて煎り始めます。
だんだん芳ばしい香りがしてきます。
そして美味しそうに煎った豆を、臼で潰して粉にします。
粉を舐めてみると美味しい。さすがエチオピアコーヒー。
お湯が沸くのを待っている間に、お香を焚いてくれました。
(エチオピアではコーヒーを飲むときにお香を焚く習慣があります。)
そしてその粉を沸かしたポットにいれてしばらく待ちます。
そして粉を濾しながらコーヒー専用のカップに注いでくれました。
それでは頂きます!
ん?
あれ?
あんまり美味しくない気が。。
香りは凄く良いのに飲むと味が薄すぎる。後味は泥水。。
使ってる水が泥水っぽかったからそれは仕方ないとして、どう考えてもコーヒーの風味が薄すぎる。
女の子に聞いてみると「豆が貴重なので普段はお父さんしか飲まない」そうで、節約のために薄めに淹れているようです。
美味しいコーヒーを期待してたのでちょっと残念。
でも全くコーヒーを飲まないYinは、「このコーヒーは美味しいの?美味しくないの?普段飲まないから分からないなぁ。」と言っていました。笑
下山後はYinと三人でランチ。
オーダーしたのはベイアイナトゥという料理で、作り置きのお惣菜をずらりと並べてインジェラと一緒に食べます。
どこのレストランに行っても食べられるエチオピアの定番料理です。
そしてその後に飲んだのがエチオピアの伝統的な地酒、テッジ(Tej)。
これは蜂蜜から作ったお酒で、エチオピアの家庭で作られてよく飲まれています。
必ずフラスコに入れられて出て来るのも特徴的です。
真っ黄色の液体がフラスコに入っている絵面は科学の実験にしか見えませんね。笑
ちなみに後で知ったのですが、地元の人たちはフラスコから直接飲むようです。
これはレストランにあったエチオピアの伝統的な椅子。
そして伝統的な椅子に座り、伝統的なお酒を一口。
おっ、美味い!
蜂蜜なのに甘すぎずさっぱり。
さっきのコーヒーと違い、このお酒はなかなか美味しかったです。笑
今日は朝からエチオピアの自然と生活に触れたトレッキング。
気持ち良かったなぁ。
地元の人たちとのふれあいと美しい景色たち。
ラリベラでは山の上の教会への絶景トレッキングがオススメです!
次回:ラリベラにあったラピュタに出てきそうな絶景レストラン。