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06/SEP/2014 from Gondar to Axum

朝5時。

ゴンダールのバスターミナルへ向かうとすでに人でごった返していました。

私たちは前日にチケットを買っていたので、予約していたバスに乗り込み待つこと1時間半。

6時半頃にバスは発車しました。
 

ちなみに、今日はエチオピアカレンダーで2006年13月1日。
朝5時はエチオピア時間で11時。

チケットを見るとやっぱりここも2006年13月1日。
西暦との比較表がないと今日の日付も分からない。やっぱり個性的な国エチオピア。
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そういえば昔は日本にも日本のカレンダーがあって、日本時間の子丑寅…があったのに、使われなくなってどれくらい経つのだろう。
 


車内はこんな感じで、左三列、右二列。
しゅっとした(笑)エチオピア人ならではの細身の座席。
もちろん通路にも座るのがエチオピアンスタイル。
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バスはベタぶみしても登り坂は時速20キロぐらいしかスピードが出ないのろのろバス。
山道が多いのでなかなか前へ進みません。
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道には家畜が放し飼いなので、道路を塞ぐ事もしばしば。
その度にクラクションを鳴らしながらスピードを落とします。
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ゴンダールから2〜3時間走って、まずはデバークという街で最初の休憩。
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バスから降りて外で休憩していると、バスターミナルのトイレからだいごろが青白い顔をして戻ってきました。
「どうしたん?」と聞いてみると、だいごろは「トイレがうんこでできていた」と呟きました。

その後トイレの様子の詳細を聞いたのですが、あまりのおぞましさに私は足を踏み入れることができませんでした…。
 


それから、バスはオフロードを走ります。
めっちゃ揺れる。きつい。
狭い車内で何度も膝をぶつけた。

でも景色はこんなに絶景!!
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特にこの付近はシミエン国立公園の近くなので山々が綺麗。
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エチオピアがこんなに自然豊かな美しい国だとは知らなかった!
緑で埋め尽くされた景色にびっくりです!!

メインのカメラが壊れてコンデジで撮っているので美しさが伝わるといいのですが。)
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途中できれいな川が流れていました。
これまでアフリカで見た川は茶色いのばかりだったから、こんな透き通った川を見るとちょっと感動。
日本を思い出しました。
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川へ水汲みをしに来た女の子。
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バスに乗り込んでから7時間後。

2回目の休憩は、小さな集落。
バスを降りたとたん、子供たちが寄ってきて、「ユー!ユー!チャイニーズ!」と取り囲んでくる。
トイレの場所を探したいのに、このときばかりは子供が邪魔だ。
男の人は適当にたちしょんしてるけど…。

バスの乗客は9割が男性。
でも、女の人もいる。
だいごろは女の人がその辺でおしっこしてるのを見たらしいけど、私は子供に気を取られて気付かず。
そうこうしてる間に、バス発車の合図。
休憩時間たった5分程度…。

えーん。そこまで逼迫した状況でもないけど、、トイレ不安を抱えて再びバスに乗り込む。
 


休憩を終えバスが発車すると、何やらみんながバスの中をきょろきょろ。
ふと、足元を見るとニワトリが駆け回っていました。

それにしても、みんなお昼ごはん食べないみたい。酔うからかな?

そんな中、私たちの空腹を満たした食べ物がこれ。
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小麦とピーナッツを炒めただけのシンプルなスナック。
素朴な味でおいしい^^

途中の村で売り子さんが乗り込んで来て売ってくれます。
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アクスム到着の数時間前、ようやく山道を抜けて平野になってきました。
道が舗装されていてまっすぐで、楽になった。
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バスの終点の街シュレに着くと大雨。
アクスムへはここからさらに別のバスに乗り換えなければなりません。

もう17時で暗くなり始めている。
早くアクスム行きのバスを探さないと!
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大雨でバスの上にのせていた私たちのザックはびしょ濡れ。
バスターミナルの人たちが荷物を下ろして渡してくれましたが、チップをくれと言ってきます。
しかも荷物一つにつき20ブル(約100円)という法外な金額。
バスが127ブルなのに荷物を下ろすだけで20ブルって。。。

ゴンダールでチケットを買ったときは荷物を載せるのは無料と聞いていたので払わないと言い張りましたが、腕をつかんだりして来てあまりにしつこいので一人10ブルだけ渡してその場を去りました。
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その後バスを探してバスターミナルをうろうろしていると、現れたのは左手のない少年。
値段を聞くと、一人100ブル(約500円)だと言う。
そんなはずはない。調べていた情報では30ブル(約150円)。

バスが走り出してから他の乗客がお金を払っていたのでじーっと見ているとやっぱり地元の人は30ブルしか払っていない。
ドライバーに文句を言うと、「100ブルが嫌ならとっとと降りろ!」と言われた。

でももう夜なので今降りても他のミニバスがあるかどうか分からない。
シュレに一泊するという選択肢もあったけど、アクスムまで行ってしまった方が結果的には安くつく。
辺りもかなり暗いし大雨。
悔しいけど飲むしかない。。
 


アクスムのホテルに着いたのは19時半。

ようやく部屋に荷物を置いて落ち着く。
1泊1部屋125ブル(600円ぐらい)
部屋のすぐ近くにぼっとんトイレがあるので臭いけど、レストランの所で微速のWi-Fiが入ります。
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しかし気付いてみれば、ゴンダールを出てからトイレに行かずに15時間も経っていました。
膀胱炎なるわ!
いや、どちらかというとエコノミークラス症候群かな。
エチオピアトイレ、早く克服せねば。笑
 

今回のバス移動は、座席は狭いし、リクライニングなんてもちろんないし、バスはパワーがなくて全然進まないし、休憩は少ないし、オフロードで頭打つほどガンガン揺れるし、まわりのエチオピア人は車内で吐き始めるし、トイレ休憩は青空だし、これまでで一番過酷だったと思うけど、2人ともバス移動は得意なので普通に乗り切れました。

それに車窓からの景色がとにかく素晴らしくて感動でした!!


今日宿泊したのはAfrica Hotel。

荷物を置いてレストランへ行こうとすると、ホテル併設のツアー会社から男性がやってきてダナキルツアーの勧誘を始めました。ダナキルは火山や硫黄の池がある絶景スポットで、私たちも是非行きたいと思っていた場所。
彼は「明後日開始のツアーがあるからそれに参加しないか?その次は10日後にしかない。」と言って、しつこく勧誘をしてきました。

しばらく話しながら値段交渉をすると、ツアー代金は600ドルだけど、550ドルまで値下がりするとのこと。
少し迷ったけど、アクスムで観光もしたいし、ツアーは2日置きに出ているという前情報もあったのでここでは断る事にしました。

彼は「俺はETT(Ethio Tour & Travel)社の者だ」と言っていたけど、明らかに嘘。
悪質業者だった可能性が高いので、ここで参加を決めなくて本当に良かった。
メケレで申し込んだらツアー代は500ドルで参加できたし。

ダナキルツアーの拠点となるメケレと、ここアクスムはバスで7時間もかかるほど遠い。
こんなところにまで勧誘に来るなんて。
 


今日の夕食は時間も遅いのでホテルで食べることにしました。

ここで雑巾タイプのインジェラと初対面。(インジェラのバリエーションについてはこちら

この丸められた感じが雑巾にしか見えない。笑
おかずは肉と卵。美味しかった!
でも、トマトのスープは腐った味がしてめっちゃまずかった…。
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ホテル併設のレストランだけどスープ以外はかなり美味しかったエチオピア料理に大満足。

長い移動を終えて、ようやくベッドに飛び込んだのでした。
 

〜移動情報〜
ゴンダール(Gonder)からアクスム(Axum)へ

まずはゴンダールでシュレ(Shire)行きのバスチケットを購入。
運賃:127ブル
発車時刻:朝5時に乗車開始、満車になると出発
所要時間:11時間

シュレでアクスム行きのミニバスを探して乗り込む。
運賃:30ブル
発車時刻:随時
所要時間:1時間半
メモ:バスターミナルからホテル街はやや離れているので事前に運転手にホテルの名前を伝えておくと良い。ホテル前で降ろしてもらえると思います。



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