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16,17/AUG/2015 in Bishkek

オシュの中心部に入ったのは日が沈んだ後。
首都だけあって、人通りが多い。
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なんとか暗くなる前に宿に着いてほしいなと思っていたら、残念な事実が発覚。
英語が話せるキルギス人のカラスによると、この車の乗客はオシュバザールという場所で降ろされる事になっているそう。
乗る前に確認したときは宿まで行ってくれるって話したつもりだったのに。。

昨晩泊まっていた宿でタクシーを手配すればドアtoドアで1200ソム。
200ソム(約400円)の差は大きいと思ったけど、そっちの方が良かったかも。。
人待ちの時間も長かったし休憩時間もやたら長かった。

しかも他の人たちを先に送るからと言ってオシュバザールを10kmも通りすぎられた。ひどい。
そのせいでオシュバザールに引き返すのに、余分に30分以上もかかってしまいました。。
 

キルギスの名物日本人宿、「南旅館」を探せ!

オシュバザールに着いたのは夜の9時前。
人が集まるまでの待ち時間を含めたら出発してから13時間以上もかかりました。

あたりには人どころか車通りも少ない。
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これからまだ宿探しをしないといけない。
ため息が出る。
 

オシュバザールからだとトラムが出ているはずだけど、どこにも見当たらない。
バス停を見つけたので、そこでバスを待ってみるも、一向にやって来ない。
諦めてタクシーに乗ろうとしてもタクシーも止まらない。

困って途方に暮れていたら、バス停でおしゃべりしていた少年たちが助けてくれて、目的の宿の通りまで行くマルシュルートカ(乗り合いバン)を止めてくれました。
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オシュバザールから269番のマルシュで、今日の目的の宿「南旅館」の近くまでやってきました。
(ちなみに、この番号のマルシュは宿よりも少し遠いところで降ろされるので注意。)

降りてすぐに小さいコンビニがあったので、まずは夕食の食材を買い出し。
よく考えたらもう夜の9時なのに夜ご飯を食べてない。
でも夕食になりそうなものは売っていなかった。かろうじて卵とお米を見つけたので、買って帰りました。
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買い出しが終わり店を出ると、両手に買い物袋、背中とお腹にはバックパックという重装備に。

でも宿はもう近いはず!

お腹も減ったし、とっとと見つけてしまおう!
 

そう思ってしばらく歩き回って探してみるも、全然見つからない。
この辺りの団地の一室が目的の南旅館のはずなんだけどなぁ。
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どうしても分からなかったので、近くを通りがかった団地の人に聞いてみても辿り着いたのは違うところ。

しかし、そこから30分経っても宿が見つからない。
この南旅館は、場所がとにかく分かりにくいことで有名。
こんなに苦労するとは…

なかなか見つからなくて、私もだいごろもイライラし始めて言い合いになっていると、犬の散歩をしていたおばさんが宿までの地図を書いてくれて「ここよ。」と教えてくれました。
 


結局宿に辿り着いたのは夜の10時を回ってから。

こんなことならオシュの宿で乗合タクシー頼んでおけばよかった。
ああ、本当に疲れた。やっとたどり着いた。

でも…ドアを開けるとそこにいた日本人旅人たちは歓迎ムードというよりは困惑ムード。嫌な予感。

 
しばらく待っているとキルギス人オーナーのヌルダンさんが現れて、予想通りの返事が。

「もう部屋はないよ。」

満室だった…
ショック…

南旅館はかなり中心部から離れた不便なところにあるので、ここに泊まれなかったら他に泊まる当てなんてない。

困り果てていると、「別館なら、長期滞在していたカップルが今日たまたまトレッキングに出かけたからなんとか泊めてあげられる。」とヌルダンさん。

た…助かった…
 

南旅館本館の共有スペースでは、みんなが集まってごはんを食べています。
日本人が10人ぐらい。こんなにたくさん日本人を一度に見るのは久しぶりだったのでびっくりしました。

そう言えば私たちも…おなかぺこぺこ。
だいごろは下痢だったので、せめてたまご粥ができるようにとお米と卵だけ何とか買っていた。
キッチンを借りて作らせてもらいます。

そのとき、一人の男性が残りごはんが入った鍋をキッチンに下げにきた。
すごくいい匂いのする回鍋肉みたいな炒め物。大量に余っています。

鍋の中を覗きこんで、「めっちゃうまそう!何作ったんですか?」と、だいごろ。
内心、分けてほしいなぁって思った。

「まあ、なんか適当なやつです」
そう言って、男性はそのまま立ち去ってしまいました。

ひもじい。

夜中に宿泊客がやってきて、ごはん食べてないことが分かっていて、残りごはんがあるんだったら、分けてくれてもいいのに…。

「分けてくれませんか?」ってストレートに聞いたら分けてくれたのかもしれないけれど…。
 

南旅館別館

二人でひもじく卵粥を食べてから、ヌルダンさんが別館に連れて行ってくれました。
別館は、ヌルダンさんの甥っ子のオスカルのアパートを間借りする感じです。
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今日はもう疲れたのでおやすみなさい。
トレッキングに行っているカップルが泊まっていたスペースを借りて眠りにつきました。
 


次の日の朝。

南旅館別室は、最大で3人しか泊まれないので広々していて快適。
本館の方は10人もいて窮屈そうだったから、こっちの方が良かった。
キッチンもちゃんとついてるし、Wi-Fiもサクサクです。
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ここまで3日連続で怒涛の長距離移動をしてきたし、明日からはトレッキングに行く予定なので、今日は1日のんびり。

昼になったら、ごはんの買い出しに出かけます。

これが南旅館別館の外観。
昨日は夜だったから暗くてよく分からなかったけど、改めて見ても何の特徴もなくて昼間でも見つけるのが難しそう。。
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別館からスーパーまでは歩いて15分ぐらい。なかなか大きいスーパーです!
こんなに大きいスーパーを見たのはいつぶりだろう?
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野菜売り場に並んでいた黄色い人参。
ウズベキスタンでも見たやつだ。
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ビールは量り売りで値段も安い!
好きな銘柄を選んでペットボトルを渡すと入れてくれます。
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スーパーにはお惣菜とサラダが並んだコーナーが。
こんなのはイランやトルクメニスタン、ウズベキスタンでは見かけなかったなぁ。
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冷凍の棚にはマントゥや麺が並んでいます。
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ちょっと高いけど品揃えが豊富なスーパーだったので、食材をたくさん買い込んで帰宅。
キルギスのベーコンは美味しいらしいので、それを使ってパスタを作りました。
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食後はブログを書いたり、本館にいる旅人と話したり、情報ノートを読んだり。

宿に置いてあったキルギスの本をパラパラめくっていると、昨日の移動の時に見た馬に乗って行う競技が載っていました!
これだ。間違いない!
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その後は別館に戻って夕食タイム。

今日はぐっすり寝て、明日はキルギスの絶景トレッキングへ!

この時は全く想像もしていなかったけど、この先に待っていたのは思いがけない出会いと、葛藤と、別れだったのでした。

つづく



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