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8/AUG/2015 from Ashgabat to Darvaza

午後1時半頃。
灼熱のアシガバートの郊外でヒッチハイクを始める事30分。

僕たちの前を通り過ぎた車が、少し先で停車しました。

もしかして止まってくれた?!!
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バックパックを背負って急いで車の方へ駆け寄ろうとすると、車がバックして戻って来てくれました。

「やあ!こんな所でヒッチハイク?すぐそこまでだけど乗って行く?」

乗せてくれたのは僕たちと同い年ぐらいの英語の話せる男性。
2km先まで乗せてくれるそうです。やった!!
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この前もフランス人を乗せたばかりだそうで、僕たちが日本人と聞いて喜んでいました。

乗せてもらったのはほんの数分だったけど、これがトルクメニスタンでのヒッチハイク最初の一歩。
大きな一歩を踏み出す事ができました。名前聞き忘れたけど(笑)どうもありがとう!!
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14時過ぎ。降ろしてもらったところからヒッチハイク再開。
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日差しがきつくて肌が焼けるほど暑い。
ここは砂漠のど真ん中。気温は40度を軽く越えてたんじゃないかな。
車通りは少しあるけど、車は全て僕たちの前を素通りしていく。
目の前の道路以外、周辺には何もない。

ここから目的地のデルヴェザ(ダルヴァザ)までは車で3時間はかかる。
テントは持ってるけど、手持ちの水が残り少ないからここで野宿するのは厳しい。
日が暮れたら大変だ。
だんだん焦ってきます。
 


 

しかし、暑い日差しと戦いながら、高速で通り過ぎて行く車に向かってアピールし続ける事1時間。
なんと車が止まってくれました!!

車内では運転していたのはゲルギーという男性で、今からダショグズ(ダシュオグズ)に向かうところだそうです。
僕たちが目指していたデルヴェザはここからダショグズまでの通り道。
ついでだからと、一緒に乗せて行ってくれる事になりました!やったー!!!
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ゲルギーの乗っているのはすごく上等な4WD車。
イランではボロボロの車が多かったけど、サスペンションもしっかりしていて快適です。
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どこまでも続く砂漠の中の一本道は舗装はされているけどボコボコ。
そんな道を140キロ近く出して走り抜けます。きっと良い車じゃないとまともに走れないんだろうな。
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猛スピードで流れて行く景色。
砂漠の中に集落が見えています。
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こんな砂漠にも電線が貼られています。
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これはガスのパイプライン。
トルクメニスタンの天然ガスの確認埋蔵量は、天然ガスの宝庫である旧ソ連諸国の中でもロシアに次ぐ規模。
実は僕たちの目指している絶景も、この天然ガスが関連するスポットです。
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途中で立ち寄ったガソリンスタンド。
110円/ℓぐらいだから、トルクメニスタンが産油国である事を考えるとそんなに安くない。
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砂丘に何か柵みたいなのが張り巡らされていますが、これは砂丘が移動して道を塞がないようにするためものだそうです。
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途中で大きな水たまりがありました。
こんな所に水があるなんて。貯水池だったのかな?
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所々に出てくるラクダ注意の看板。
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注意してたら現れたラクダの群れ。
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運転に集中するゲルギーの横でセルフィーを撮って遊びます。笑
ゲルギーもカメラの方を向きたそうにしてるけど、かなりスピードも出るし道もボコボコだからそんな余裕はありません。
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ゲルギーは英語が話せないので、ロシア語を交えたジェスチャーで会話を試みます。
まあ僕たちはロシア語を全くと言っていいほど話せないので、全力でジェスチャーしながら単語のやり取りをするだけですが。笑

話の中でゲルギーが「ヒロシマ、ナガサキ」と言いました。
今日の日付は8月8日。テレビのニュースで終戦70年目の報道がされていたので、それを見て知っていたみたい。

ゲルギーは日本の音楽に興味津々だったので、iPodに入れていた音楽をかけて上げるとすごく喜んでくれました。
ゲルギーのお気に入りのロシアやウズベキスタンの音楽も聞かせてくれて、楽しい時間が流れて行きます。
 


アシガバートから続く一本道を2時間ぐらい走ると、ゲルギーが何か言い始めました。
ロシア語だからよく分からないけど、写真を撮るジェスチャーをしています。
景色が良い場所でもあるのかな?、と思っていると、ゲルギーはさっきまで走っていた道をそれて車を止めました。

車を降りてゲルギーの進む方へ行ってみると、そこには大きなクレーターが!
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中には水が溜まっています。
これは実は採掘作業中に開けた穴。
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でもみんなゴミ箱代わりにしているのか、ペットボトルがたくさん浮いていました。
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そして、クレーターから10分ほど走ると、ついにデルヴェザに到着しました!!
朝からバス乗り場が分からず4時間近く街を彷徨ってからのヒッチハイク。
まさか成功するとは思わなかった!

時計を見てみると17時過ぎ。
3時間かかる道のりを、たったの2時間で走りきりました。さすがゲルギー!どうもありがとう!!
 


ここはデルヴェザという名前はついているものの、チャイハナ(お茶屋さん)が5軒ぐらいあるだけの村とも言えないような場所。
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今日はこのチャイハナのどれかに荷物をあずけてから、テントを持って砂漠でキャンプする予定。
最初に聞いたところは荷物を預けるのに10USドル必要と言われたので、300Mぐらい歩いてデルヴェザの一番北側にあるチャイハナへ。
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ここは荷物を無料で預かってくれました。
今日はあのマズい朝ごはんを食べて以来、昼ご飯も食べていなかったのでお腹ぺこぺこ。
チャイハナでごはんを頼んで作ってもらいました。
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ピラウ(中央アジア風炊き込み御飯)とサラダで1食12マナト430円。
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まあまあ高いけど他に選択肢はないし、なかなか美味しかったから問題無し。満足です♪
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食べ終わったらめちゃくちゃフレンドリーな家族との触れ合いタイム。
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猫好きの僕が部屋にいた猫に興味を示していると、それを見たお父さんが、産まれて間もない子猫をたくさん連れて来てくれました。かわいい!!
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あまりの可愛さに僕もきっこも悶絶。
教一日の疲れもすっかり癒されましたとさ。笑
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そして18時半。
チャイハナの家族に見送られて出発です!
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ここからはひたすら東へ!
まだ見ぬあの絶景を目指して、ひたすら砂漠の中を進みます。
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夕暮れ前には到着したいので、残された時間は2時間ぐらい。
果たしてどんな景色が待っているのか。楽しみです!!



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