ひぃぃーーっ!!世界遺産の街が鬼だらけ!!これは恐過ぎる…!!
10/APR/2015 from Dakar to Saint-Louis
今日は1週間ほど滞在していたダカールからセネガル北部の街サンルイへと向かう日。
サンルイまでのセットプラス(乗合タクシー)乗り場の場所を宿の人に確認すると、つい最近に乗り場の場所が変わったそう。
タクシードライバーがその事を知らない可能性もあるので、念のため乗り場の名前をメモに書いてもらってからお世話になった宿を出発しました。
ダカールから出れない…。タクシーにたらい回しにされる。
宿の前の大通りでタクシーを止めてドライバーにメモを見せる。
でも何かあやしい雰囲気。
どこの事なのか分かってなさそう…。
その後も数台のタクシーに聞いて回ったけど、みんな知らないみたいだったので、もう一度宿に戻る。
でもさっきまでいた唯一英語が喋れる女性が出かけてしまっていて、どうにもならない。
仕方なくもう一度道に出てタクシーを捕まえる。
メモを見せてもなんか分かってるんだか分かってないんだか…。
これ以上時間をかける訳にはいかなかったので、仕方なく乗り込みます。
でもこのタクシーが外れだった。
メモを見せたら知ってる知ってるというくせに、何度も道を歩く人に声をかけて場所を確認しまくり。
でも走れば走るほどサンルイとは反対方向に向かって行くし、全然辿り着かない。
それから30分ぐらい走ったのにまだダカールの中心地。
値段は乗る前に交渉してあるからそれ以上は払う気はないんだけど、さすがに時間がかかりすぎてる。
そしたらタクシーの窓から日本大使館が見えた。
”ちょっと!ここで止めて!!”
そう言ってきっこを残して日本大使館へ。
前にここに来たときの守衛の人がフランス語と英語を両方喋っていたのを思い出し、彼に通訳してもらう事に。
そしたらドライバーは僕たちの目的地とは反対方向に走ってきてしまっていた事が判明。
”場所が分かったんなら早く車を出して!”と言うと、「そこは遠いから追加料金だ。」と言ってくる。
”絶対払わないから早く車を出して。”
こっちはちゃんと行き先を書いたメモを渡してあったし、料金交渉もしてある。
むしろこっちは無駄に時間を浪費されたから、その分のお金を払ってもらいぐらいなのに!
でもドライバーもガソリン代がどうとか言って全く折れようとせず、大使館の守衛さんと3人で口論に。
それからしばらく揉めた後、結局交渉していた値段の1.2倍を払って正しい目的地まで行ってもらえる事になりました。
時間とお金が無駄になってしまって残念だけど、別のタクシーを捕まえるよりは遥かにマシなので他に選択肢がありませんでした…。
真っすぐ行けば宿から15分ぐらいの距離なのに1時間もかかってようやくやってきたセットプラス乗り場。
はぁ。疲れた…。まだダカールの街すら出てないのに…。
セットプラスはこんな感じの乗用車。どの車もぼろぼろです。
これに7人が相乗りするので”セット(フランス語で7)プラス(フランス語で座席)”という名前。
料金は行き先によって定額なのでそれを支払って、車が満席になったら出発です。
ダカールの街を出るまでは信号待ちの時に窓から売り子が手を突っ込んできます。
セネガルのピーナッツは美味しいのでついつい買ってしまいました。
セットプラスが走り出してからは順調に進み、サンルイの街が見えてきました。
遠くに見えている橋を渡った先が三角州になっていて、そこにフランス領だった頃の建築物が残っています。
三角州の中心部はユネスコの世界遺産にも登録されているそう。
橋を渡って三角州へ上陸です。
セットプラスにお願いして街の中心地で降ろしてもらいました。
サンルイの街並はこんな感じ。
子供たちがそこらじゅうでサッカーをしていて、穏やかな雰囲気。
そんな風景を眺めながら事前に調べていた宿に行ったのですが、なんとその宿はもう営業していませんでした。
2ヶ月前に行った人のブログに載ってたから大丈夫だと思ったのに…。
セットプラス乗り場の場所が変わった事といい、ここの宿が閉店している事といい、何かとタイミングが悪いな…。
そしてこのタイミングの悪さが、この先のロッソ国境(旅人の間で悪名高いセネガル・モーリタニア国境。)で本領を発揮してしまうのですが、それはまた別のお話…。
近くにいた人に宿はないか宿はないかと聞いて回り、なんとかありついた今日の寝床。
普通の民家の一室ですが、一泊10000フラン(約2000円)で泊まらせてくれました。
高いけど他に宿が見当たらないし仕方ない。あー疲れた…。
世界遺産の街サンルイに到着。そこで待っていたのは…鬼の群れ??
宿に荷物を置いたら、日が暮れるまで散歩をしに出かけます。
そしたら何やら人だかり。
人だかりの真ん中に何かいるような…。
?!!
なんとそこには不気味なメイクをした鬼のような男たちが!!
えっ!!なにこれ?!!
訳が分からず二人で混乱していると、その鬼たちはなぜか子供たちを追いかけ回してる!
恐過ぎる!!
鬼たちは子供たちを追いかけ回し、捕まった子供たちは儀式をしている広場へ連れて行かれます。
必死で逃げ惑う子供たち。
捕まった子は泣きながら儀式の広場の中心に座らされます。
そして鬼たちは捕まえた子供たちの頭をつかんで、バケツにためられた水をバシャバシャかけてイジメます。
怯える子供、泣き出す子供、鬼に対する怒りをあらわにする子供。
そんな子供たちを見かねたのか、周りで見ていた子供の親が鬼にお金を払って子供を解放してくれとお願いしています。
半泣きの子供を助けようとするお母さん。
最初に連れて来られた少年もようやく解放されました。
謎の儀式はその後もずっと続きそうだったので、儀式の会場を抜け出し日が沈んで涼しくなってきた街を歩きます。
しばらく歩いていると、モスクのミナレットからはアザーンが流れ始め、街から一気に人気がなくなりました。
それにしてもあの儀式は一体なんだったんだろう?
…。
だれか教えて下さい!!笑
そんなサンルイの街で、明日はせかぽろ恒例の血圧測定サービスをやってみます!
まさかあんな事になるとは…。
つづく
daigoro
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