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09/APR/2015 in Dakar

今日はダカール最後の夜。

だいごろはダカールを離れる前にどうしても本場のセネガル音楽を聴きたい模様。
昼間に路上演奏でもしていないものかと街中を探しまわっても、広くてどこで聞けるのか全く分からない。。

これはバーやクラブに行って聞くしかないな。
 

バーでまともにごはんを食べるとお金がかかるので、まずは宿で腹ごなし。
とは言っても、この宿の周りにはサンドイッチ屋さんしかなくて、夕食にはちょっと物足りない。
サンドイッチも毎日食べてたからいい加減飽きてきた。。

という訳で、今日は電熱コイルクッキングに挑戦です!!

旅仲間のまさやくん&ちあきちゃんからもらった鍋と、ボリビアで買った電熱コイルを使って、初めてパスタを作ってみます。
(電熱コイルは、コンセントに繋ぐとコイルの部分が発熱するシンプルな調理器具で、危険なので途上国でしか売られていません。日本で売ったら製造物責任法に引っかかると思う。笑。旅人の間ではよく知られている便利アイテムです。)

今まではこれを使って乾麺とゆで卵しか作ったことがなかったからパスタがうまく茹でられるか心配。
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温度調整も何もないので、吹きこぼれないように様子を見ながら茹でます。
パスタは半分にポッキリ折ります。これはキャンプで学んだテクニック!
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そして何とか茹でられました!
市販のソースをかけて簡単パスタの完成。やったね!
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本場のセネガル音楽を探して。

腹ごなしを終えて向かったのは、”Just 4U” というバー。
ここは “Lonely Planet” にも載ってるダカールでは有名なバーで、毎日演奏があるみたいだけど何時に始まるのか分からない。

とりあえず夜10時頃に店に行ってみました。
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受付に行くと、11時から演奏が始まるとのこと。
ミュージックチャージを一人5000フラン(約1000円)を払って席に着きます。
 

店内にはお客さんが2組ぐらいしかいなくて閑散としています。。。
大丈夫かな。。
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ビールとジュースでしばし待ちます。
地ビールのラベルのガゼルの絵が可愛い。
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待つこと1時間。
開始予定の11時になってたけど何も始まらない。
お客さんも少ない。

うーむ。
 

11時半ごろになるとライブ演奏前のバックミュージックが流れ始めました。

でもヒップホップばかり…。
セネガルの伝統的な音楽が聞きたいんだけど、この感じだと今日はヒップホップのライブっぽいなぁ。

それにアーティストがなかなか出てこない。お客さんは徐々に増えてきたけど…。
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しばらくするとアーティストが到着。
やっぱり今日はヒップホップみたい。

ヒップホップかぁ…。
こんなのじゃなくて、セネガル音楽が聞きたいのに。

二人で悩んだ結果、このバーはやめにして別のところに行くことに。
深夜0時になってようやくライブが始まったの入れ違いに、バーを後にしました。

ちなみにチャージはちゃんと返してもらえました。
(ちょっと揉めたけどオーナーを呼んでもらって、だいごろが何とかしました。笑)
 


 

次に向かったのは、”Chez Iba”というクラブ。(College Saldia近く、Pharmacy Sacre Coeur前)
“セネガル音楽が聞けて面白いらしい”というふわっとした情報を元に行ってみることにしました。

一人1000フラン(200円)のチャージを払って入場です。

中に入ると、雑居ビルみたいな感じ…。
なんとお客さんがゼロ。

私たちが入ると、それまで真っ白だった照明を慌ててピンクの薄暗い照明に変えました。
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今日は木曜日だからお客さん来ないのかな…。
大丈夫かな…。
 

私たちが入った数分後、地元の人っぽい男の人が4人やってきました。
わざわざ私たちに握手を求めてきました。

なんかサクラなんじゃないかと疑ってしまいます。

お客さん全然いないし、失敗したかなぁ。。。
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会場についてから既に1時間ぐらいが経過し、時刻は深夜1時頃。

舞台の上にそれらしい楽器がひとつ置かれました。

ほう!

どうやらちゃんと演奏するみたい。
期待が高まります。

…が、その後何も起こらず。

その後も、時間を稼ぐかのように10分に1個ずつぐらい楽器が増えてきて、お客さんも少しずつ増えてきました。
 

寝る時間はいつも午前0〜1時の間と決まっている私。

もう待ちくたびれたよ…。
眠いよ。
良い子だから寝る時間だよ…。
 


そして深夜2時頃。
ようやく、会場に演奏家が現れました!!
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というか、お客さんと思っていた人の一部が出演者でした。

ああー、セネガルの夜は何て遅いんだ!!
夜中2時からが本番だったとは!!

待ち望んでいた演奏が始まるのが嬉しくて、喜び勇んで舞台の一番近い所に移動します。
 

そこに座っていたのは派手派手の服を着た大物(?)歌手のおばさん。

「君たち、名前は何て言うの?」と、おばさんの隣のマネージャーらしき人。

“DaiとKikoだよ”

それを聞いたマネージャーは、大物歌手のおばさんに何やら耳打ち。

 


そしてそしてようやく音楽が始まりました!!!

楽器もたくさん揃っています!
バケツをひっくり返したのも、立派な楽器の一つ。
独特のリズムが楽しい!待ってた甲斐がありました!!
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歌手のおばさんも大声で歌います。
アンプのボリュームが大き過ぎておばちゃんのボーカルが割れまくってるけど、ま、こんなもんか。

おばさんに促されてちょっと踊ってみたり。笑
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そして一曲目が終了。
お目当ての音楽に出会えて嬉し♪

歌手のおばさんが、始まりの MC をしています。
何を言ってるのか全然分からないので次の曲はまだかなぁと待っていた矢先、突然おばさんが発した一言に唖然。

「Dai!Dai!ギブミーマネー!!」

え?!

それまで現地の言葉を喋っていたので、何かの間違いかと思っておばさんを見ると、私たちの方に近づいてきました。

「マネー!」

一曲しか歌ってないのにいきなり?
しかも歌にはそんなに感動もしてないし…。

「マネー、マネー!!」
マイクで堂々と言ってきます。

が、がめつっ!!

お金を出さないと次の曲を歌わんぞ、と言わんばかりの剣幕。

指先をこすり合わせて、マネーのジェスチャーを何度も繰り返してきます。

何て露骨なんだ…。
 

徐々に白け始める会場。

しぶしぶ手元にあった1000フラン(200円)を手渡したら満足して、やっと次の曲を歌い始めました。

ふう、やれやれ。

飛行機でリトルマーメイドを見たばっかりだったから、歌手のおばさんが魔女に見えたよ…。
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そして、数曲目。

なんか変な女性ダンサーが現れました!
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髪の毛を激しく振り乱して、操り人形みたいにおかしな動き!!
何このダンス!おもしろい!!!
ずっと笑顔で真っ白の歯をずっと見せているのも印象的です。
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男性のダンサーも現れました。
会場は大盛り上がり!
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実はこれが西アフリカの伝統的な踊り「サバールダンス」。
音楽とダンスのタイミングがぴったりなのが面白い!

ダンサーのトオル曰く、サバールダンスはダンサーが指揮者。
演奏家はダンサーを見てそれに合わせて演奏するんだって!すごい!
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百聞は一見に如かず。こちらの動画をどうぞ!


 

機関銃のようなリズムに、アクロバティックなダンサーの踊りがぴったり合う。
どうして?!!
見ていて不思議で仕方がない。
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素晴らしいダンスを披露してくれた女性ダンサーには思わずチップをあげてしまいました。
(チップって本来、満足したら手渡すものだよねぇ、まったく。笑)

本当に面白かったー!!
ダカールに行く方は必見です!



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