麻薬の密輸車(?)で自称独立国家へ入国!
24/SEP/2014 from Harar to Hargeisa
長旅の疲れが溜まりすぎて限界だったので、今日は予定を繰り上げて一気にソマリランドヘ移動することにしました。
朝9時。
バスターミナルにある食堂でフールとスクランブルエッグを食べてから活動開始。どっちも美味しかった!
まずはハラールよりもさらに東にあるジジカという街へ行くバスを探すしますが、大人気で満席。
次のバスを待つように言われました。
ハラールのバスターミナルはチャット運び屋だらけ。
チャットというのは噛むと覚醒作用がある緑色の草。
チャットは多くの先進国では非合法とされているので、いわゆる麻薬にあたります。
(効果が弱いので日本では規制の対象外)
ハラールはそんなチャットの特産地。
みんなハラールで採れたチャットをソマリランドに高値で売りに行こうとしています。
そんな異様な光景を眺めていると、一人のおじさんがチャットの束をくれたので、だいごろがムシャムシャ食べる。
食べた感想は?
”苦い!!”、”ずっと食べてると頭がちょっとスッとしてほろ酔い気分になってくる。”
次のバスはすぐに来たけど、人が殺到し一気に満席に。
まだ通路とかに乗れそうだったけど運転手がドアを開けてくれないので入れない。
みんなドアをバンバン叩いて入ろうとする。
するとさっきチャットをくれたおじさんがバスの中から呼んでいるのに気付く。
「ここ空いてるから座れるぞ!荷物を渡せ。」
試しにザックを渡してみるとササッと席を取ってくれて、中から鍵を開けて私たちだけを中へ入れてくれた。
チップを要求されたので10ブル渡しておいた。他の人は助手席と通路の間や床に座っていたので、まともな座席に二人とも座れたのは嬉しい。そもそも私たちだけではチャットを抱えた現地人たちが殺到するこのバスに乗れた気がしないので、安いものです。
おじさんは去り際にまただいごろにチャットの束をくれました。
乗り込んだミニバスは一人50ブル。
私たちが乗ったのは運転席の後ろの座席。ちゃんと椅子になっていて進行方向を向いてる方。
そして日本では考えられないけど、運転席と助手席の真後ろの段差が進行方向と逆向きに座る人のための席として使われていました。本来なら人はおろか荷物すら載せないようなただの段差。
そこに5人も!写真で分かるかな?
そして私たちは一番前の後部座席に座っていたので、その5人とは必然的に顔を向き合わせて座る事になります。足の置き場すらない状態。
お互いの足を互い違いしたり、相手の足の上に乗せるしかありません。
だいごろと、その前の人の距離はこんなに近い。
バスは出発すると、みんなチャットをくちゃくちゃしている。
バスの中は緑の葉っぱだらけだし、まるで麻薬の密輸車みたい。
だいごろが貰ったチャットをクチャクチャしていると、乗客がさらにチャットの束を渡してくるのでカバンの中にどんどん隠しました。笑
向かいに座っている女の子は大量のチャットを抱えて足が痛そう。
その女の子がバスのお金を払うときに札束を数えていたので観察していると、全部100ブル札で24枚ぐらいあった。日本円で一万数千円。大金だ!
私たちの持っているキャッシュよりはるかに多い。
彼女はソマリランド人で、ハラールで買ったチャットを持ってソマリランドに帰るそう。
どうやら謎の自称独立国家ソマリランドはエチオピアよりも豊かみたいです。
バスが走り出してしばらくすると、山盛りの荷物の下で足の置き場所の奪い合いが始まりました。
私の膝と向かいのおじさんの膝を交互に入れ込んでいる状態。
全然身動きが取れなくて、足が変な方向に曲がったまま3時間。おじさんが足を踏んできたり、膝を挟まれたり。
しかもそのおじさんはチャット中毒。
ずーっとクチャクチャ食べてる。歯は葉っぱの黄緑色でいっぱい。
チャット中毒のせいかご機嫌で、ガハガハ笑いながらコミュニケーションを取ってくる。
クチャクチャ
ガハガハ
クチャクチャクチャ
キツイので何とか仮眠をとろうとウトウトしていると、おじさんがボディタッチでいちいち起こしてくる。
私の腕を掴んで、
「○■▲☆×〜!」
ガハガハ
クチャクチャ
私の顎を触って、
ガハガハ
クチャクチャクチャ
私がびっくりするのが面白いんだろうけど、もう、その都度ダメージが募って、完全にエネルギーがなくなった。
お尻もめちゃくちゃ痛いし、両足が痺れてじんじんする。
肉体的にも精神的にもきつい。。
私もチャットを少し食べたのでウトウトしていると、腕に水滴が飛んできた。
雨かな?と思ったらゲロだった。。
後ろ向きに乗っていたおばちゃんが窓の外に吐こうとして半分が車内に飛び散ったらしい。
おばちゃんの目の前に座っていた若い男の子は、顔と上半身にガッツリおばちゃんのゲロを浴びてめちゃくちゃ可哀想だったけど、文句一つ言わずにゲロをTシャツで拭いてから、おばちゃんにビニール袋をあげていて優しかった。
日本だったらあり得ないなぁと思いながら、自分が浴びる側じゃなくてよかった思いホッとしたのでした。
3時間後にはすっかり抜け殻になってハラールとジジカの間の街に到着。
でもここはまだ中継地点。
すぐに次のバスに乗り換えました。
そこからさらに3時間の移動。
ソマリランドに近づいてきたからなのか、窓から見えるのは丸い布でできた家が多い。
ムスリムの人もかなり多くなってきた。
それと車にチャットを満載しているからなのか、警察の検問もかなり多かった。
そして12時半、ようやくジジカに到着。
ここから別のバスに乗って国境の街ワチャレへ向かう。
さっきのバスほどじゃないけど、4人座るように設計された座席には5人座るのがエチオピアの常識。
これも狭かったけど、さっきのバスよりは随分まし。
おじさんのちょっかいから解放されて、だいぶ楽になった。
でもやっぱりお尻や足がじんじんする。
国境のワチャレにはジジカを出てから2時間半後の14時に到着。
そこから歩いていくと見えて来たのがエチオピアのイミグレーション。(写真の左にあるプレハブ小屋)
中で指紋と写真を撮られました。
ソマリランド側はこんな建物。
国旗と自称独立記念日が書かれています。
VISAがスタンプだけだったので心配だったけど、入国手続きは数分で完了。
職員の人が”Welcome to Somaliland”と言って迎えてくれました。
ここから、ソマリランドの首都ハルゲイザまでの公共の移動手段はシェアタクシーのみ。
値段を聞いたら一人US$9。シェアタクシーなのに高すぎ!!!
でも、前の女性も同じだけ払ってたから仕方ない。
そして乗り込んだシェアタクシーは普通の乗用車なのに8人も乗せられました!!
前に3人。
後ろにまさかの5人!!
小学生ぐらいの子供と赤ちゃんがいてくれて助かった。。
でも、大の大人でも後部座席に4人のせられるのが普通だそうです。
この車で2時間。
途中に検問が5回ぐらいあって、毎回私たちだけパスポート要求されたけど特に問題なし。
あかちゃんの笑顔に癒されながら、ようやくハルゲイザに到着しました。
街にあった戦車のオブジェ。
大量のチャット屋。
さて、ここから宿探しです。
昨日みたいに嫌な宿しか見つからなかったらどうしようと不安で、宿探し自体に怯える私。
でも事前にネットで調べて評判の良かった宿を数件回って、きれいでお手頃な宿を見つける事ができました。
助かった!
Siraajホテルというところです。
朝8時にハラールの宿を出て、ここに着いたときはもう夕方5時。
快適な宿でしばらく休憩して、心のエネルギーを充電するのでした。
▶︎次回:ソマリランドの首都はこんな所でした。(仮)
ハラール→ハルゲイサ
1.ハラール(Harar)→ジジカ(Jijika)
手段:ミニバス
運賃:50ブル
所要時間:3時間
発車時刻:随時
2.ジジカ(Jijika)→ワチャレ(Wajaale)
手段:バス
運賃:30ブル
所要時間:2時間
発車時刻:随時
3.ワチャレ(Wajaale)→ハルゲイサ(Hargeisa)
手段:シェアタクシー
運賃:180ブル(9ドル)
所要時間:2時間
発車時刻:随時