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24~26/FEB, 4~6/MAR/2015 in Santiago

今から遡ること1ヶ月半。

チリの南部チレチコで愛犬のチチを連れたマウリシオという親切な男性に出会いました。

私たちがヒッチハイクしている時にマウリシオは近くを散歩していて、この辺りのことをいろいろ教えてくれたのでした。

そして、「サンティアゴに来るんだったら、うちに泊まってもいいよ。二人分の寝る所があるから。」と言ってくれていたので、今回はお言葉に甘える事にしました。

という事で、マウリシオとチチと再会するために再びサンティアゴに向かいます!
 


 

私たちが今いるカラマの街からサンティアゴまではおよそ24時間。
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途中の休憩ではやっぱりチリ人が大好きなホットドッグ。
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バスがサンティアゴに着いたら、急いでマウリシオに電話します。

この時はだいごろが電話したんだけど、外国語で電話するのってボディーランゲージが使えないから難しい。
ましてやスペイン語となるとちゃんと伝わったのかどうか不安で仕方ない。

とにかく出来る限りの事は話したので、後は待つだけです。
 

朝ご飯はまたまたホットドッグ。安いからついつい買っちゃうけどやっぱり大味…。
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それから待つ事数十分。
無事マウリシオがやってきてくれました!

このバスターミナルの病院で看護師の仕事をしているそうで、仕事着のままです。
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今はちょうどお昼休み。
時間がないはずなのにわざわざ車で家まで連れて行ってくれました。

手前にいる犬はチチ。
マウリシオと奥さんのビクトリアは結婚が遅くて子供が産めなかったので、チチが二人の愛娘です。
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チチとも1ヶ月半振りの再会です。
元気してたかな?
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マウリシオはお昼休憩中だったので、バタバタと家の中を案内してくれてから仕事に戻っていきました。
忙しいのにわざわざありがとう。
 


マウリシオがいなくなった家には私たちとチチだけ。
奥さんのビクトリアも病院で働いているそうです。

二人がいない間、チチはやりたい放題。
完全に自分の事を人間だと思っています。
「早くごはんちょうだいよ!」とでも言わんばかりの表情。笑
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二人が帰って来るまで久々に再会したチチと遊んで過ごします。
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夕方になるとマウリシオとビクトリアが帰ってきました。

マウリシオは帰って来るなり「ごはん何が食べたい?魚?肉??」と聞いてくれました。

“え、いいの?!うーん、じゃあ魚かな。”

そう答えると、マウリシオはキッチンへ。
マウリシオシェフの料理開始です!

一緒にいるのは奥さんのヴィクトリア。
マウリシオは料理が得意なので、いつもマウリシオが作ってヴィクトリアが食器洗いするそうです。
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そして、あっという間に魚フライの完成!!

チリで食べたどのレストランよりも美味しかった!
(チリの外食はホットドッグばっかりだったから余計に。笑)
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おなかがいっぱいになったら、「今からドライブに行かない?サンティアゴを案内するよ。」とマウリシオ。

とことん優しい人です。
 

まず始めに連れて行ってくれたのは、マウリシオが働いている病院のうちの一つ。
ヴィクトリアも看護師さんで毎日ここで働いているそう。
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これは政府の建物って言ってたかな?
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チリの街角。すっきりした街並です。
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噴水のある公園には夜なのに人がたくさんいて、みんなベンチでおしゃべりをしていました。
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最後は街が一望できる高台まで。
この辺は高級住宅街だそうです。
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明日も仕事なのに、こんなに至れり尽くせり。

なんて優しい人なんだろう。
 


そして次の日。

マウリシオはラグビーのスポーツドクターの仕事もしていて、今日は私たちも仕事場に連れて行ってくれることになりました。
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向かったのはサンティアゴの郊外にあるラグビー場。

ぽかぽか陽気で気持ちいい一日です。
今日の試合はチリ代表の選抜試合だそう。

ベンチで選手たちを見守るマウリシオ。
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ラグビーは選手同士の接触が激しい。
生で見たのは初めてで、目を覆いたくなってしまう。

選手が倒れ込むと、マウリシオが走って行きます。
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治療する姿がかっこいい。
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今日はこの仕事一つだけで終わりだけど、他の日はスポーツドクターの仕事を二つ掛け持ちしたり、ヴィクトリアのいる病院で働いたり。

すごく忙しいみたい。
 


家に帰ったらみんなで団らん。

マウリシオもヴィクトリアも娘のチチのことが大好き。
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この前チレチコで出会った時も3人で旅行していて、ずっとチチと一緒だったんだって。

「ヴィクトリアは旅行に行く時も絶対にチチを家に置き去りにしないんだよ。」とマウリシオ。

愛される家庭に生まれてよかったねぇ、チチ。
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それにしても…

なんだか申し訳ない気持ちでいっぱいになる。
 

私はただの通りすがりの旅人。

なのにマウリシオとヴィクトリアは、たどたどしいスペイン語しかしゃべれなくて言葉もろくに通じない私たちに寝床を提供してくれて、サンティアゴの街を案内してくれて、仕事で忙しいのにごはんまでを作ってくれて。

もらうばかりで何も返せないのが歯がゆくて、心苦しくて。

言葉の壁が厚くて面白い話もできなければ、ノリとか性格だけで楽しませる技量もない。
 

南米で地元の人の家に泊めてもらうのはこれでもう4回目。

マウリシオは英語がほとんど喋れない。
私たちも旅行で使う程度のスペイン語はだいぶ分かるようになってきたけど、難しい話になるとうまくコミュニケーションが取れない事がたくさんある。

でも、マウリシオはすごく私たちによくしてくれてる。
すごくすごく時間もお金もさいてくれてるし、気遣ってくれる。
私たちを楽しませようと、精一杯のことをしてくれている。

難しい。お返しできることが何もない。
 

そう考えると、申し訳ないという気持ちが大きくなって、ありがとうという気持ちが縮こまってしまう。

マウリシオは申し訳ないと思われたいんじゃなくてありがとうと思われたいんだってことは分かってるけど。

どうやったら恩返しできるんだろう。

そんなことを考えながら、マウリシオの家の暖かい布団で眠りについたのでした。

つづく



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