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22/DEC/2014 from Caleta Olivia to Rio Gallegos

ラウールの家に招待してもらった夜

ウシュアイアまで続く”Ruta3″沿いのガソリンスタンド横の公園でテント泊。
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テント泊はめちゃくちゃ寒くて、ほとんど眠れませんでした。

安物のテントなので、朝起きたときにはテントの内側がめちゃくちゃ結露してテントの中に雨が降ります。

朝起きたらびしょびしょ。

まだまだこれからさらに南下するのに先が思いやられるなぁ…。
 


今日はそんなコモドロリバダビアのガソリンスタンドの前からヒッチハイク開始。
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でも数時間待っても全然車が止まらず。。
 

私たちが困っていると反対車線にいた地元のヒッチハイカーが、「ここは場所が悪いから街の外れのガソリンスタンドに言った方が良いよ」と教えてくれました。

彼はそのあとすぐに車を見つけていたので、ひとまず彼の教えに従って街の外れのガソリンスタンドまで乗せてくれる人を探します。
 


その後1時間ぐらいかけてガソリンスタンドに停まっている車に声をかけまくると、セシルというファンキーなおっちゃんが「乗って行っていいよ」と言ってくれました。
 

そしてセシルに分かれを告げて、街の外れのガソリンスタンドからヒッチハイク再開。

でもやっぱり全然停まってくれない。
 

少しでも車通りが多い場所を求めて、ザックを背負って歩きます。

どこでやってもなかなか車は止まってくれず、ガソリンスタンドからどんどん離れた所まで歩いていきます。

気付けば周りには何もない荒野。

風がびゅんびゅん吹いていて寒い!

ぱらぱら雨も降ってきました…。
 

もう5時間以上待っているのになかなか厳しい状況。

でも、諦めずに笑顔で親指を立て続けました。
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そしてさらに数時間後、一台の大きなトラックが止まってくれました!!

めちゃくちゃ長い水道管をたくさん乗せたトラックです。

助かったー!!
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乗せてくれたのは、ファビオ。

40歳のトラック運転手。

笑顔が穏やかで、めっちゃかっこいい人でした。

でも彼は写真が苦手なので後ろ姿だけ。笑
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彼はトラックに大量に積んだ水道管をアルゼンチンの南部まで運ぶそうで、なんと700kmもの道のりを一緒に連れて行ってくれることになりました!!

降ろしてもらうのはリオガシェゴスと言う街です。
 


風が強くて寒いパタゴニア。

木々が生えない、何もないところをずっと走ります。

飛行機で飛んでしまったら一瞬のところだけど、陸路で行くと細かな変化が見てとれて面白い。
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ファビオはサンルイスというアルゼンチン北部の街から何日もかけて運転してきたそうです。

リオガシェゴスに到着した後も、アルゼンチンの内陸部に向けて何日も続けて運転しないといけないので、クリスマスは残念ながら家に帰れないそうです。

アルゼンチンでもクリスマスは大切なイベント。

子供と一緒に過ごせない事を残念そうにしていました。

みんなが楽しみにしている一日ですが、やっぱりどの国でも働く人は働いています。
 

いつものように折り紙のツルを折ってあげたら、「クリスマスツリーに飾るよ」と言ってくれました!

遅いクリスマスを家族みんなと祝ってくれたらいいな。
 


ところで、ファビオにはなんと6人も子供がいます!

大家族のお父さんです。

しかも彼には兄弟が14人もいるそう!

アルゼンチンは大家族が多いと思っていたけど、ファビオは私が出会った中でも一番の大家族。
 

他のドライバーたちは休憩の時はガソリンスタンドでお昼ごはんを買ったりしていたけど、ファビオはパンやフルーツを全部トラックに積んでいて、お昼もサンドイッチを自分で作ったりして節約していました。

子供を6人も養うのは本当に大変なことなんだろうな。
 


ファビオお気に入りのアルゼンチンの音楽が大音量で流れるトラックは、パタゴニアの大自然の中を走ります。
 

「ここは国立公園だよ」

ファビオが言いました。
 

綺麗な景色だなぁと思って外を見ていると、グアナコがたくさんいました!

グアナコはパタゴニアに広く生息しているラクダの仲間です。
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ブエノスアイレスの近くには放牧された牛がたくさんいたし、小麦を育てていたりしたけど、だんだんと人工的なものがなくなってきました。
 

その後もパタゴニアの大自然の中を、ファビオがかけてくれた音楽に乗せてどんどん進みます。

聞いた事のない音楽ばかりだけどノリノリで楽しい!!

シャイなファビオも楽しそう!(シャイだから写真はないけど。笑)
 

どんどん移り変わっていく景色。

いつまで見ていても飽きる事がありません。
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ファビオは口数は少ないけど、とにかくめちゃくちゃ優しい!

トラックに乗っている貴重な果物とか惜しげもなく分けてくれます。

彼にはバナナとサクランボをもらったけど、ビタミンが足りてなかったみたいでめちゃくちゃ美味しかった。
 

それに、昨日のテント泊であんまり眠れなかった私たちを見て、「好きなだけ寝ていいよ」と言って自分が普段使っている枕をだいごろにあげて寝るコツを教えてくれたり、私にも寝るように何度も促してくれたり。

乗せてもらっているのに申し訳なかったけど、さすがにテント泊と今日のヒッチハイクの疲れがあったので、お言葉に甘えて何度か寝させてもらいました。
 


そして夜10時を過ぎた頃、ようやく日が沈み始めました。

考えてみると、私たちはブエノスアイレスからかなり南に降りてきています。
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ファビオの運転する大きなトラックの傷だらけのフロントガラスを通して見る夕陽はすごく綺麗でした。
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そして日付が変わり、真っ暗になってからリオガシェゴスに到着。

ファビオはわざわざ遠回りをしてくれて、トラックが入れるぎりぎりのところまで私たちを連れて行ってくれました。
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そして嬉しい事に、最後の最後に一緒に写真を撮ってくれました!!

めちゃくちゃ優しかったファビオ。

どうもありがとう!!
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ファビオと別れた後は、今日もガソリンスタンドでテント泊。

夜は寒いしまたテントが結露して水浸しになるのが恐いけど、地面に服を敷いたり姿勢を工夫するとちょっとは寝やすくなりました。

足も伸ばせない狭い狭いテントだけど、早くコツをつかんで爆睡できるようになりたいな。
 


そして翌朝。

8時頃。

ヒッチハイクを始めようとガソリンスタンドの前で準備をしていると、ファビオのトラックがガソリンスタンドを出て行くのが見えました。

急いで追いかけていって「グラシアス!!」と叫びながら大きく手を振ると、「プププッ」とクラクションで返してくれました。

笑顔のファビオを見てまた泣いてしまった…。

今日のヒッチハイクもがんばれそうです。


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