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08~12/Nov/2014 in Kilimanjaro

マラングでの長い長い準備期間を経て、今日はいよいよキリマンジャロ登山にチャレンジする日。

朝起きて装備の確認をして、迎えがくるのをドキドキしながら待ちます。

そして10時すぎに車でマラングゲートまで。
一週間前に装備を借りに来たのがもう懐かしい。

きっこはまだ少し咳がでてるけど、二人とも今日が私たちの登山開始日だ!っていうよく分からない予感がしたので今日出発します!!
 

キリマンジャロ登山1日目(マランクゲート-マンダラハット)

まずはふもとのオフィスで入山の受付をします。
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山頂まで二人一緒に登れるかなぁ?

いよいよ始まるチャレンジを前にだんだん緊張してきました。

それによく考えてみれば今回の旅で一番の出費である事は間違いないであろう900USドルもの大金がかかった登山!!

別の意味でもプレッシャーがかかってきます。笑
 


登山口にあった看板にはキリマンジャロの最高到達点であるウフルピークまでの距離と所要時間が書かれています。
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そしてここが登山口。

登山口では山へ上げる全ての荷物の重量を量ります。
行きと帰りの荷物の重さを量る事で、山の中にゴミを捨てて来ていないかが分かる仕組みです。
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初日の今日は山小屋のあるマンダラハットまで標高差910m 約4時間の行程。

メインガイドのトゥマと3人で12時頃に登山口を出発し、のんびりと登り始めます。

「とにかくゆっくり登ろう。」

「ポレポレでいいから。(スワヒリ語でゆっくりゆっくりという意味)」

トゥマが何度も声をかけてくれます。

キリマンジャロ登山最大の敵は何と言っても高山病。

熟練した登山者や何度も登頂経験のあるガイドですら高山病を理由に登頂を断念する事があるそうです。
 

キリマンジャロの最高到達点であるウフルピークの標高は5895m、今日目指すマンダラハットですら2730mもあります。

一般的に高山病の症状が出るとされている高度は2400m以上。

下手をすれば今日の登山ですら高山病になって、登頂への道が断たれてしまう可能性も十分にあります。

だからポレポレがとても大事。
 

私たちもまるで魔法の呪文のように”ポレポレ”とお互いに声をかけながら登ります。
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歩き始めて2時間ぐらいした所でお弁当を食べました。

チキンががっつり入っていて十分なボリューム。
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その後はジャングルみたいにうっそうとした森の中を歩きます。
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歩く道々には綺麗な花がたくさん。
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登山道は平坦だしよく整備もされている。

”高山病にさえならなければ大丈夫!”と自分たちに言い聞かせながら進みます。
 


そしてポレポレ歩く事ちょうど4時間。

無事マンダラハットに到着しました。

簡単な行程だったけど、初日だし緊張していたからめちゃくちゃ嬉しい!!
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今日泊まるのはこんな山小屋。
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今はローシーズンなので4人用の部屋を二人で貸し切りです♪
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到着してしばらくするとコックがお茶とおやつを出してくれました。

お金がかかっているだけあって至れり尽くせりのおもてなしです。
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夕食はジャガイモと肉野菜炒め。
ちょっと量が少なかったのでコックに伝えると「明日からは多めに作るよ」と言ってくれました。
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食事を終えて外に出ると、さっきまで晴れていた空が霧に覆われていました。

しばらくすると僕たちのいる山小屋の方まで霧がやってきて、その霧に追われるようにブルーモンキーたちがマラングゲートの方へと逃げて行きました。
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そしてその直後に雨が降り始めました。

すぐに止むのかなと思ったけど雨足は強まる一方で、1時間もしないうちに大雨に。

しかもあちこちで雷が鳴り響き、最後には嵐になってしまいました…
 

まさか明日はこんな大雨の中を登る事になるのかな??

大きな音をたてて鳴り響く雷と雨がすごく不安だけど、今日はいい感じに緊張もほぐれて来たし、たとえ雨が降っていたとしても気にせずに明日もこの調子で頑張ろう。

おやすみなさい。
 

 

 

キリマンジャロ登山2日目(マンダラハット-ホロンボハット)

キリマンジャロ登山2日目。

今日はマンダラハットから次の山小屋があるホロンボハットまで。

11.7km、標高差990m、約6時間の行程です。
 

昨日の夜に心配していた天気ですが、雨もすっかり上がってむしろ快晴!

山小屋からは綺麗な景色が見えました。

僕たちがいるのはもう雲の上の世界です。
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今日は午前7時に起きて朝食をすませてから、午前8時30分にマンダラハットを出発。

昨日と同じくうっそうとした森の中をポレポレと進みます。
 


今日目指すホロンボハットの標高は3720mですでに富士山クラス。

しばらく歩くと辺りの植生が一変しました。

さっきまではジャングルのような森だったのに、低木と草が生い茂る荒涼とした景色に。

そして吹き付けるのは冷たく乾いた空気。
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枯れ木みないなのに生きているという不思議な花。
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サボテンみたいなパイナップルみたいな大きな植物。
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花なのか実なのか。
名前も分からない植物。
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あちこちで咲き誇っていたプロテアの花。
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そこからは緩やかなアップダウンの続く道をひたすら進んで行きます。
 


そして午後4時頃。

無事ホロンボハットに到着。

予定では6時間の行程だったけど7時間半もかかりました。

でもゆっくり登ったおかげか、僕もきっこもほとんど疲労していませんでした。

それに歩いていると景色がどんどん変わるから二人とも楽しみながら登る事が出来ました。
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僕たちの今いるホロンボハットの標高は3720m。

吐く息は白く、空気はかなり冷たい。

それと高度の影響だと思いますが、二人とも少し頭痛の症状が出ています。
 

ホロンボハット近くには見た事も無い形をした巨大な木がたくさん生えていました。

サブガイドのロマンによると、大きなものはもう60年以上も生きているそうです。
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到着すると、昨日と同じく軽食を食べて休憩。

今日は手や体を洗う為のお湯まで出てきました。
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そして落ち着いた頃に夕食。

大名登山とはまさにこの事ですね。笑
昨日言っていた通り、今日はたっぷりおかずを用意してくれていました。

雲海に沈んでいく美しい夕陽を見ながらの食事です。
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そして今日も暗くなる頃に就寝。
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明日はここからウフルピークへのベースキャンプとなるキボハットまで登り、仮眠を取ってからいよいよ運命の山頂アタック!

今のところ二人とも高山病の症状もそれほど出てないし体力的にも問題なし!!

明日の今頃にはもう勝負の時が来ていると思うとドキドキですが、この先の長丁場に備えて今日は早めに眠りにつきました。

つづく



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