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24/SEP/2014 in Hargeysa

ソマリランドの首都ハルゲイサ。

どんな所か全く想像もつきませんが、何はともあれまずは街歩き開始です。
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エチオピアと同じく家畜が道を歩いています。
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ド派手にデコレーションされたトラック。
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ていうか、そもそもソマリランドって何?

って思われる方、おそらくたくさんいると思います。

僕自身も2013年に下の本を読むまでその存在すら知りませんでした。

 

皆さんもご存知の通りソマリアでは紛争が絶えず、極めて不安定な国。

イギリスがソマリアの平和を取り戻すために警察や軍隊を支援しているけど、ソマリア政府側が腐敗しきっているので手に入れたお金や武器を使って市民から金品を巻き上げたり、無意味な殺傷をしたりしています。

国際的にも手に負えない状況が何年も続いていて、軽い気持ちで行けるような国では決してないです。

そして国際社会ではソマリアという一つの国としてしか認められていませんが、その中にはソマリアの他に、プントランド、ソマリランドという計3つの自治国が存在します。
 

その中で私たちのいるソマリランドは非承認国家。

ソマリランドがある場所は世界地図上ではソマリアとなっているけど、ソマリランドに住む人は「ここはソマリランドという国だ!」と主張しているんです。
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そしてソマリアとは違い、ソマリランドは歩いてみると平和そのもの。
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ソマリランドは非承認国家だけど、自分たちの中ではソマリアから独立した日がちゃんとあって、そのことを誇りに思っています。家の壁など、色んなところで独立記念日を讃えていました。

これはイミグレーションのあった建物。
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他の国からの力を借りなくても、自力で独立を果たしてしまった国。それがソマリランド。
 

物資も各国から輸入され、たくさん流通しています。
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スークには中国製品が目立ちます。
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スーダン、エチオピアでもよく見かけたUNHCRの支援物資が、ここでも商品として売られていました。
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ソマリランドには、ちゃんと独自の法律があって、通貨もあって、VISAやパスポートもある。
世界的に有名な旅行ガイド本の”Lonely Planet”には、ソマリランドとしてばっちり載っていたりする。
むしろなんで国際社会が認めてあげないのか分からないし、かわいそうにも思えてきます。

一説によると、ソマリランドを独立国として認めるとアフリカの他の地域も独立したがって収集がつかなくなるから、とも言われているみたいです。詳しいことは分からないけど、先進国側の勝手な都合なんだろうな。
 

余談ですが、ソマリランドでは50米ドル払えば誰でもソマリランド国民のパスポートが得られるらしいです。

高いので私たちは手が出ませんでしたが、非承認国民ソマリランダーとして承認されたい方は是非。笑
 

 


ソマリランドには観光地もいくつかありますが、私たちが今回滞在するのはソマリランドの首都ハルゲイサのみ。

というのも、ソマリランド内で旅行者が自由に観光できるのは首都ハルゲイサ周辺のみで、それ以外の地域に行くには護衛隊が必要なのです。(最近緩和されてきているという話もありますが。)
しかも護衛をつけるのにはお金もかなりかかるようなので、私たちはハルゲイサのみの滞在にとどめる事にしました。
 

そんなハルゲイサの街を歩くと、まず目につくのがこれ。
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お店の壁に、売っているものやサービスの内容がイラストで書いてある。分かりやすい!
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これは歯医者かな。
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子供が見たら泣いてしまいそうだけど…
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これはもちろんレストラン。
ここにも独立記念日が誇らしげに描かれています。
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そしてこれも街を歩けば気になって仕方がなくなるのですが、日本の中古車が本当に多い!
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ざっと見た感じでも走っている車の9割以上が日本の中古車。
ドバイ経由で輸入されているようです。
車は右ハンドルなのに道路は右側通行で見ていてややこしかった。
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バスの中に入ってみると、懐かしい押しボタン。
押してみたけど回路が切られているみたいで反応しませんでした。
こっちの人たちは車の壁を叩いたり、プスーっと息を吹き出す音が降車の合図です。
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車内にはこんな寄せ書きまで残っていました。
平成24年にはまだ日本にあったバスがソマリランドで走っているなんて、不思議な話です。
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街歩きの後はローカルレストランへ。
店の外からはアザーンが聞こえています。

どんな料理があるのか全く分からないので厨房をのぞかせてもらい、みんなが頼んでいた美味しそうなプレートをひとまず試してみる。
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パスタと肉野菜炒め。美味い!
ちなみにこれを頼む為にはハーフパスタ&ハーフミートと言わなければいけないみたいです。
一緒に出てきたソースはなにげにソマリランドカラー。
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食事と一緒にコカコーラーを頼んでみたら、ちゃんとソマリランドの会社が製造・販売していました。
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500mlのボトルなのに短くて太い。
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キャップもソマリランドオリジナルです。
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思いの他美味しかった食事に満足し支払いをしようとレジに行くと、まだソマリランドに着いてから一度も両替をしていないのを思い出しました。

”ソマリランドシリングを持っていないので、USドル払いできる?” と店の人に聞くとOKの返事。
でも20ドル札を出すと、驚いたように「5ダラーオンリー!」と言われました。

仕方ないので店の人に支払いを待ってもらって両替屋を探しに外に出たのですが、よく考えてみればこれはかなりおかしい。

だってソマリランドの通過であるソマリランドシリングは国際的には紙くず同然。

ソマリランドではUSドルとソマリランドシリングの両方が流通しているから、普通なら当然USドルが欲しいに決まってる。だからこっちが20ドル札を出せば店員は喜んで受け取るはず。
なのに、受け取るどころかドルの小額紙幣か紙くず通貨のソマリランドシリングしか受け取らないと言ってきた。

これは愛国心の現れなのか?

ソマリランドという国について謎は深まるばかりです。
 


支払いを待ってもらっているので急いで両替をしに店の外へでると、こんな両替屋さんが待ち構えていました。

路上にソマリランドシリングの札束が山積み…
こんな置き方をしていても盗られたりしないのだから、やっぱりソマリランドは安全な国のようです。
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ちなみに私たちの訪問時のレートで20USドルを両替すると136000シリング。
ソマリランドシリングの紙幣はほとんどが1000シリングか500シリングなので、小さいビニール袋一杯の札束が返ってきました。笑
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そしてレストランに戻って支払い。
私たちが戻って来るのを信用してくれた事にまず感謝です。

食事代金3.5USドル。現地通貨に換算すると24000シリング。
なので両替したソマリランドシリングを24枚差し出す。
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たった3.5USドルでこんな札束を出さないと行けないのだから、例えば20ドル分のソマリランドシリングをキャッシュで持とうと思ったら、財布どころかそれ専用の鞄が必要になる。

一体現地の人はどうしてるんだろう?

と思ったけど、その答えはすぐに見つかった。

それがこれ。
レジの奥に貼ってあった紙に書いてあった数字。
その上にはZAAD Serviceと書いてあります。
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ちなみに他の店にはこんな感じ書いてあります。

店の壁にZAADの文字。
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両替屋さんにも。
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タクシーの車内にも。
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実はこれ、ZAADと呼ばれるモバイルマネー。
簡単に説明すると、携帯電話で店に書いてある番号にダイヤルすると、指定した金額を支払えるというもの。

レストランで支払いをしている人を見つけたので画面を見せてもらいました。
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ソマリランドではレストランを始めとして、ガソリンやタクシー、石鹸やポテトチップスなど、何を買うにもモバイルマネーが使われています。

つまり、ソマリランドではキャッシュを持ち運ぶ必要がないくらい、モバイルマネーのシステムが広く普及しているのです。

その普及率は世界でも有数だそうで、非承認国家のソマリランドがモバイルマネーの分野で世界の先端を走っているというのは不思議でなりません。

またしてもソマリランドの謎は深まって行くのでした…
 


歩き疲れてホテルに帰ると、部屋は快適そのもの。
昨日までいたハラールの宿事情とはえらい違いです。
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真横にモスクがあるので大音量のアザーンがたまに気になる事があるけど、久しぶりにイスラム圏にきて懐かしい感じがするのでむしろ落ち着く。
数日しか滞在しないのでうるさく感じる前に乗り切れそうです。
無料のWi-Fiまでありました。
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そういえば、宿に住んでいるソマリランド人のおじさんと話をしたのですが、彼はもう数ヶ月もここに住んでいて、私たちと同じく一日10USドルを支払っているそうです。

エチオピアから来た私たちにとってはかなりの高額に感じたので、”儲かってるね”と言うと君たちみたいに旅行できる方がはるかに裕福だよと言われてしまいました。

彼はラクダをたくさん持っているお金持ちで、この前車を買ったと自慢気に言っていました。
 

 


次の日。

朝ご飯にハルゲイサで一番美味しいと噂のカフェに行ってみました。
ミックスジュースを頼んで出てきたのがこれ。バナナとストロベリーと言ってたけど、シロップみたいで不味かった。笑
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ここでも一つ気付いたのですが、どの店に行っても店員さんが驚くおどテキパキ働いていました。

エチオピアでは簡単な卵焼きを頼んでも数十分待つ事はざらですが、ソマリランドでは注文を聞きに来るのも、料理が出て来るのも凄く早かった。

他のアフリカ諸国と比べても、はるかにテキパキした国民性です。
 


ハルゲイサにはこれといって観光名所的な場所はないので、朝食の後もぶらぶらと街歩き。

ソマリランドの街にはチャット屋がほんとうにたくさんあります。(チャットについては前回の記事参照

チャット屋の店の壁は全部緑に塗られていてこれまた分かりやく、緑色の店がずらっと並ぶ通りもたくさんありました。
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お酒が飲めないイスラム圏では、アルコールの代わりがチャット。街中にチャットが出回っています。

そして主に男性が、クチャクチャと昼夜問わず街の至る所でチャットを楽しんでいます。
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真っ昼間から薄暗い店の奥でベロンベロンになった男たち。目の焦点が全く合っていません。。
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チャットをクチャクチャしている男性たちとは対照的に女性はテキパキと働いている印象。

ソマリランドの女性たちは他のイスラム諸国の人たちと比べて華やかな布をまとっているのが特徴的。
エチオピアの街で見かけてもすぐに分かります。
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これが今日の昼ご飯。
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全部でUS2.5ドルぐらいでした。
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そしてこれが夜ご飯。
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どうやらソマリランドもエチオピア同様、イタリアの影響を受けてパスタが広く食べられているようです。
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ソマリランドではみんな食事を手で食べるので、パスタももちろんこの通り。
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僕も負けじと手で食べましたが、手が油まみれになって大変でした。笑
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お金を払う時に必ずべたべたになった手を拭く紙を渡してくれます。
どの店にもレジの下には専用のゴミ箱が置いてありました。
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店を出ると夜の街にずらりと並ぶチャット屋。
一見治安が悪そうですが至って安全な街です。
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何故ソマリアのすぐ横にある国の治安がそんなにいいの?と思うかも知れませんが、それにもちゃんと理由があります。

ソマリランドは一刻も早く国際社会に独立国家として認めてほしいから、旅行者の安全には細心の注意を払っています。

もし旅行者の身に万が一のことがあったら、せっかく今まで築き上げた平和のイメージが吹き飛んでしまい、国家として認められる日が遠のいてしまう。

それを国民全員が理解しているから旅人のことはみんな全力で守ろうとします。

なので治安の面ではかなり良い国なのです。

旅人の間でも安全な場所として有名になりつつあるソマリランドですが、国際的にはソマリアとされている場所。

ソマリランドで何かあったらおそらく誰も助けに来てくれません。紛争地域に行った方が悪いってことになってしまいます。

なのでパスポートをなくさないように、警察に捕まらないように、けがをしないように、万全の準備をして行く事が大切です◎
 

 


次の日。

ソマリランド滞在3日目はハルゲイサ唯一の観光スポット、独立記念のモニュメントへ。
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国民の憩いの場にありますが、記念碑には生々しい描写がされています。
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そして、ソマリランド滞在最終日の今日は、ここでせかぽろ恒例の血圧測定サービスを始める事にしたのでした。
 

▶︎次回:ソマリランドの血圧測定サービスでまさかの警察行き?



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