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25/AUG/2014 in Khartoum

今日はだいごろの体調が回復してきたので、ハルツームにある国立博物館に行くことにしました。

博物館までは家からバスに乗ってアラビージャクソンまで行き、そこからさらにバスを乗り継いで行けるらしい。
 

まずはアラビージャクソンまで。
これは何度も乗ってる路線だから大丈夫。
運転手に行き先を確認して乗る。

アラビージャクソンは大きなバスターミナル。
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埃と排気ガスとゴミがひどい。
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道路の高架下には散髪屋さんがたくさんあって、いつも大盛況です。
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スーダンでは日本の中古車を良く見かけます。
韓国、中国のもありました。
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バスターミナルの中では果物や野菜や日用品が売られていて、もはや市場と化していました。

果物。
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オクラ。
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スーダン人の男性がみんなかぶっている帽子。
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スーダンにもジューススタンドがありました。
でもエジプトと違って砂糖水で薄めまくっているので、残念ながらあまり美味しくはありませんでした。
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さて、今からこの広いバスターミナルで博物館に行くバスを探すのですが、どれがそのバスか全く分かりません。

バスは番号もないし、目印もない。
”ナショナルミュージアムへ行きたい”と何人に聞いても、そもそも英語が通じないし、通じる人も自分が乗る路線以外は分からない。

手当り次第に人に聞きながらバスターミナルの中をひたすら歩き回る私たち。
 

しかし何度聞いても埒が明かず、もはや諦めモード。
博物館までは3kmほど。歩けなくもない。
もうがんばって歩いてしまおう!

と言うことで病み上がりのだいごろを鞭打って歩く。

今日は曇りだから暑さはマシのはず
だけど、歩き始めてみるとやっぱりスーダンは暑い!

しかも博物館は歩くとと結構遠かった。完全に甘く見てた。
 

そして、1時間ぐらい歩いて何とか博物館に到着。
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よし、入ろう!と思って近づいてみると何故か門が閉まってる。

どういうこと??

がしゃがしゃ門を開けようとしていると警備のおじさんがやってきてこう言った。

「トゥデイ、ノー。トゥモロー。」

え、うそ。
閉まってるのは金曜のお祈りの時間だけのはず。
でも、門のところをよく見たら、月曜は休みと書いてある…。
私がロンプラの情報を読み違えてた。大失敗。

ここまで歩いて、だめだったか。。
呆然。。
 


仕方なく家に帰る事に。

でも折角ここまで歩いてきたので近くにあったナイル川を拝む。

前の記事にも書いたけど、ここハルツームで青ナイルと白ナイルが合流して、地中海まで流れています。
ちなみに、この国で橋や橋周辺の写真を撮ると警察に捕まるらしいので真似しないように。笑
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近くのバス道で、アラビージャクソンへ戻るバスを拾おう。
道路に出て探したら簡単に見つかるはず。
そう考えて再び歩き出す。

でもそれも甘かった。
 

まずは通りかかったバスの集金係に聞く。
”アラビージャクソン??”
「イエス、○×◎△」アラビア語で返される。

イエス、って言ってるけどちょっと怪しい。

運転手に確認。
”このバスはアラビージャクソンに行く??”

「オー、イエス」

ふむふむ、どうやら行きそうだ。
バスに乗り込む。

10分ほどバスが満員になるのを待つ。

でもよく考えてみると、それもちょっとおかしい事に気付く。
満員になるまで待つという事はここは始発と言う事になる。
そしてアラビージャクソンはここからわずか3キロ先。
ここが始発で3キロ先の車でごった返しているバスターミナルをわざわざ通るだろうか?

そうこう考えているうちにバスは出発。
一人1ポンド(約11円)。やっぱりバスは安い。

しかしバスが走り出してからわずか500mぐらい走った所ですぐに降ろされた。
「こっちにまっすぐ歩けば着くから。」

いやいや!!
そっちに歩いたら着くのは分かってるけど、結局2.5km歩かなあかんやん!!!
 


バスは思い通りに乗れない。。。

仕方なく疲れた足を引きずって歩く。遠いよー。
 

そして、再びアラビージャクソンへ到着。

気晴らしに果物を買って、マンゴージュースを飲む。

よし!
あとは家へ帰るバスを探すだけ。

家の場所はリャド。通りはシティーン。
これで誰かは教えてくれるだろう。
 

バスターミナルの中でリャド、シティーンを連呼しまくる。
そして寄って来た人に地図を見せて、ここだと伝える。

でも、誰も分からない。
みんな知らないんだ。
 

しばらく探しまわって見つけた若者に、”ここに行きたい”と説明したら、帰ってきた答えは「Do you speak English?」
やっと英語が通じる人が来た!

喜んで”Yes yes、ここに行きたいんだけどどのバスに乗ればいい?”と地図を見せながら尋ねると、
向こうから返ってきたのは「what’s your name?」という質問。

ん?何故このタイミングで名前を??

再び地図を指差しながら聞いてみる。
”ここに行きたいんだけど。”

すると返って来たのが、
「What’s your name? Do you speak English?」

とりあえず答える。
”Yes I’m Kiko.”

すると今度は「Where are you from?」と聞いてくる。

とりあえず答える。
”I’m from Japan”

すると彼はうんうんと頷き、それ以降はそっぽを向いて何もしゃべらなくなってしまった。

えーと…、道を聞いてたんだけど。。。

どうやら自分の話せる英語を全部話せたから自己満足しちゃったみたいです!!
 

そしてその後も探しに探してなんとかまた一人。英語が流暢なお兄さんに出会う。
”ここに行きたいんだけど。”

するとお兄さんはバスを待っている人数人と、運転手に聞いてくれたけどやっぱり分からない。

「心配しないで、タクシーに乗ればいいから」

”ありがとう、でもお金がないから私たちはバスに乗りたいです。”

「大丈夫大丈夫。安くしてくれるように頼んでくるから。」

そして運転手と交渉してくれる。
「50ポンド(≒550円)だって」

やっぱりか、こんなところでそんな大金使えない。
”高すぎるからやっぱりバスを探すよ”

するとお兄さんは言った。
「お金は心配しなくていいよ、僕が払うから」

やさしい…!!
こんな人は他の国にはいなかった。
私たちよりも貧しい国の人が私たちのお金を払ってくれるなんて。
でも、それは申し訳ないのでお断りすることに。

”いいよいいよ、バスを探すから。どうもありがとう”
そう言って、バスターミナルを再びうろうろ。

しばらくすると、またさっきのお兄さんがやってきた。
「タクシーが嫌なら、他の選択肢を考えてみよう。」

そう言って、またバスの運転手に何やら確認してくれる。

「このバスが、君たちの家があるシティーン通りまで行くよ。途中まで同じ路線で行って、シティーンまで来たらこのバスは北へ行く。そこで君たちの家のある南に行くバスを捕まえればいい。」

なんて親切なんだろう。

”本当にありがとう”、とお礼を言って、そのバスに乗り込む。
 

でも、、出発するとどうも雲行きが怪しい。
今まで通ったことのない道を走る…。
もうこうなったら流れに身を任せるしかない。
家に一番近そうなところで降りよう。

そしてバスを降ろされたのは家の2km以上北側。
歩く元気はもはや残されていない。
しぶしぶトゥクトゥクを捕まえる。

家まで10ポンドと言われたところを値切って8ポンド(≒90円)。

ようやく家に帰ってきたのでした。
 

しかし今日はハルツームのバスはかなりレベルが高いことを思い知った。

ほんと疲れた。

でもこんなに疲れたのに行きたかった博物館には行けてないという。。

無駄な5時間ぐらいを過ごしてしまった。とほほな一日でした。
 

 


ちなみにハルツームを発つ日には、ハルツームのバスもだいぶ乗りこなせるようになりました。
スーダンのバス移動では協力隊が作った地図が大活躍!
観光名所じゃなくて地域の名前を言うのがコツ。
私たちが住んでいたリャドが伝わらなかったのは発音の問題で、リドと”ヤ”を強めに言うと伝わりました。
 

そして国立博物館にも後日リベンジを果たしました。
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博物館の入場料はめっちゃ安かった。
安すぎて値段忘れたけど(笑)2ポンド(¥22)ぐらいだったと思う。
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博物館の中には私たちも訪れたカリマやメロウェの遺跡で発掘された品々が並べられていました。
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木製の棺。
私たちが見たエジプトのファラオの棺は全部石か金で出来ていたので、その違いに驚き。
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博物館の建物は2階建てでしたが、1時間もあれば時間を持て余してしまう程のボリューム。

博物館の入口や2階に展示してあった宗教画が独特で興味深かったです。
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おわり
 



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