血圧測定×嵐の夜×ピンキーとの別れ。

23~27/JUL/2014 in Mastatal

コスタリカの山奥でのボランティア生活。

ボランティアのみんなとお話していると、
「今何してるの？仕事は？」
という話に必ずなります。

そこで、私の前職が血圧計＆体組成計の開発だったことを説明して、
じゃーん！っと、血圧計を出してみました。

今回の旅に出てからいろんな街で気まぐれに開催している「血圧測定サービス」でおなじみの血圧計です。
実は中に400ドルが隠されていたりもします。
読者の皆さん以外には決して気付かれまい。ふふふ。

そしてここイグアナチョコレートでも血圧測定を実施してみました。

こんな山奥で血圧測定をするシュールさが意外と欧米人にウケるようで、今日来ていたハンガリー人の夫婦や、ドイツ人のJustin、イングランドからきたMiriamもみんな笑顔。

ボランティアメンバーも「血圧計買うときはオムロンにするよー！」と嬉しい一言^^

お母さんのLidiaも測定しました。
正常値でほっと一安心。

みんな喜んでくれてよかった！
 

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次の日。

イグアナチョコレートを離れる前々日の夜。

毎日午後には雨が降るこの村だけど、この日は今年一番の大きな嵐がやってきた。

突然雨が降り始めたなと思ったら、外はあっという間にバケツをひっくり返したような雨と激しい風。
ヨガデッキに干していた洗濯物が一瞬でずぶぬれになり、ニワトリ小屋が壊れ、屋根が飛び、部屋の中にも雨が降りそそぐ。
もちろん電気は完全にシャットダウン。
村全体が深い闇に包まれました。

私たちの部屋はキッチンのある母屋から少し離れた所にあるのですが、壊れた屋根から降ってくる雨がひどすぎたのでヘッドライトをつけて母屋へ避難。

部屋から母屋へのわずか５mを走っただけで上半身がずぶ濡れになりました。

その後もいつまで経っても嵐が収まらないので、ヘッドライトの灯りの下でごはん。

Miriamが持っていた赤い懐中電灯に照らされた食卓はホラー映画みたいです。笑
でもこのヘッドライトは眩しくないし虫が寄ってこない優れもの◎
 

イグアナチョコレートには猫や犬が沢山いるのですが、みんなこの時は怯えた様子でした。
その中でもピンキーという犬はだいごろと仲が良くて、普段からよく一緒に遊んでいました。
なので、この夜もピンキーはずっとだいごろのそばに座っていました。
 

激しく降り続いた雨は５、６時間後、急に止みました。

それでも電気はなかなか復旧せず、イグアナチョコレートを始めとするマスタタルの村人たちは真っ暗闇の中眠りについたのでした。
 

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そして次の日の朝。

明るくなってから外に出てみると、屋根はこんなことになっていました。

そして、ニワトリ小屋が壊れていて、ニワトリが何羽か逃げ出した模様。
だいごろが数羽捕まえて小屋に返していました。
ニワトリ捕まえるの難しいのに。エサで上手く誘導したみたいです。えらい！

他にも、いろんなものがあるべきでないところに飛ばされていました。
 

本当だったらすぐに修理しないといけない所ですが、今日は日曜日。
家の人はのんびり過ごしていて、今日は直すつもりはないみたい。

ボランティアの仕事は日曜は基本的に休みですが、やむを得ず修理を手伝うことを半ば覚悟していました。
でも、休みの日は休みの日。
壊れたものは放置して、しっかり休みます。素晴らしい！
 

という事で今日はお休み。
ボランティアのJustineと一緒に３人でお散歩に出かけることにしました。
近くに綺麗な滝があるんだそうです。

出発すると、やっぱり着いてきたのがこいつ。
ぱっと見は可愛いけど顔はやくざのピンキーです。

山道に入ってもどこまでも着いてくる。

山道から村唯一の道路にでるとやっぱり嵐の後。
木が倒れてえらいことに…。
電柱も巻き込んだようで、一晩経っても直らない停電はこれが原因のようです。

その後Justineの案内で滝に向かいましたが、どうやら道がうろ覚えらしく、何度も道を間違え、最終的には薮の中をかき分けた末に行き止まりに突き当たりました。

行き止まりの所にいたでっかいクモ。

カラフルなグラデーションがかかった木の実。

そこから引き返したりとかして２時間近く歩いたけど、結局目的の滝にはたどり着けず。。。

まあ良い運動だったね！とみんなで笑って宿へ引き返す事にしました。

かなり疲れたけど、ひたすらおしゃべりしながら歩いて、Justineと色んな話が出来たからすごく良い時間になりました。
 

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そして最後の夜。

明日は朝５時半のバスで出発なので、家族や他のボランティアメンバーにお礼を言ってからいつもの2人部屋で就寝。

今日は散歩で疲れていたので２人とも爆睡……
 

のはずが、多分夜中の２時過ぎだったと思うのですが、部屋のドアの方から急にバタバタバタ！！という音をが聞こえてきました。

音はすぐに止んだのでまた寝たのですが、しばらくしてまた、ガリガリガリ！！という音が。

気になったけど眠かったし、また犬がネズミでも見つけて暴れているのだろうと思い、再び夢の中へ……
 

 

そして朝５時。

バスが来る時間の３０分前。

バス停まで少し歩かないといけないので急いで起きて靴を履こうとすると、部屋の中に何かがいる！！？
 

急いで電気を付けてみると、彼でした。

ピンキー！！

部屋には鍵をかけていたので外からは開けられるはずが無いのですが、不思議な事に部屋の中にピンキーが寝ていました！！

「きっと最後の夜だと知っていて一緒に眠りに来たんだ！」と、だいごろは感動していましたが（笑）、真偽は分かりません。
 

時間がないので突然のピンキーの登場に驚きつつも、ザックを背負ってバス道へ。

もちろんピンキーも着いてきます。

バスの時間まであと１０分。

ピンキーと一緒にベンチに座って待っていると、ボランティアメンバーの一人、Sandeeが見送りに来てくれました。

朝早いのにわざわざ来てくれて嬉しかった。

そして、バスは意外にも時間通りに到着し、イグアナチョコレート、そしてピンキー＆Sandeeとお別れ。

５日間という短い期間でしたが、充実した田舎暮らしが体験出来たイグアナチョコレート。

楽しかった！

ほんとにありがとう！！

 

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