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07-11/JUN/2014 in Manaus

アマゾン川を船で下る事4日。

ついにアマゾンの街、マナウスに到着しました。
この街は、アマゾン川の中ほど、周辺にジャングルが広がるまっただ中にあります。
なのに、沢山のビルが立ち並び、日系企業もたくさん進出していて驚きです。
 

この後、さらに下流のベレンまで船で下って、ベレンからバスで日本の試合が行われるレシフェまで向かう予定でしたが、試合までの日数に余裕が無いので、ここマナウスからレシフェまで飛行機で移動する事にしました。

フライトは5日後なので、しばらくこの街でのんびりする事になります。

フェリー乗り場から徒歩で市街まで30分程歩き、適当なホステルに1泊分だけでチェックインしてから街に出かけました。

港沿いにある市場

セントロから港の方に歩いていくと市場があります。
アール・ヌーヴォ様式の外観が違和感ありありの入口。
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アマゾン川で獲れたての、不思議な魚たちがずらっと並びます。
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これはピラルクーを平たく切ってぐるぐる巻きにしたもの。
ピラルクー自体が大きすぎるので、この形で売られています。
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そして、路地を港沿いにさらに歩くと、さっきの建物とは別の市場があります。
こっちの方が人も多くて市場らしいです。
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職人さんの手さばきに惚れ惚れ。
鱗を落として、細かい切込みを入れて。
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職人さんは、大きい包丁を思いっきり振り上げて振り下ろす!
失敗して手を落としたりしないかとひやひや。
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肉市場では見慣れない部位が並ぶ。。
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W杯モード全開の街。

街はブラジル国旗をつけた車や、通りをブラジルカラーの緑と黄色と青で飾ったりとワールドカップが近づいている雰囲気がひしひしと感じられます。
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スタジアムや開幕直前の様子については、こちらの記事をご覧下さい。
 

きっこが涙。蚊だらけじめじめ監獄宿

初日に泊まったホステルはワールドカップ需要による値上がりで1泊120レアルもしたので、次の日に港寄りにある安宿に移動しました。
マナウスでの4泊5日のうち、残り3泊を過ごしたのがこんな宿。

一泊30レアル(≒1400円)朝食あり、Wi-fiあり、水飲み放題。
値段は安いしお得だけど、あまりの殺風景さから、「監獄」と呼んでいました。
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窓なし。エアコンなし。シャワーなし。トイレなし。
薄暗い。じめじめ。
そして、蚊がアマゾンの奥地でハンモックで寝てた時並にいます。
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タバチンガの宿で、格安宿はバスルーム別の方が匂いがこもらず、
快適であることを知ったので、あえてバスルームのない部屋を選択しました。

蚊があまりに多いし殺風景で気が滅入るので、部屋にいるのがいやで、
昼間はお散歩したり公園でぼーっとしたりして日が暮れるのを待って、
それから寝る時間になるまではずっとロビーで過ごしていました。
でもこのロビーがめちゃくちゃ暑い。
エアコンある部屋の室外機の熱気がむんむん上がってくる。
汗だくになりながら耐えていました。
 

部屋に帰ると蚊から身を守るためすぐにシーツにくるまる。
芋虫の私。シーツにくるまるとめちゃくちゃ暑い。
奮発して買ったシルクのシーツ。体感温度+5度。
汗だく。。
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共用のバスルームが3つありましたが、もちろんトイレは蚊だらけ。
ある日、その内の2つのバスルームになんと野良猫のうんちが落ちていました。
シャワー浴びるのも嫌でした。。
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さらに、私を苦しめたのがセクハラおじさん。
だいごろがシャワー浴びていたり、部屋に物を取りに戻ったり、ジュースを買いにいったりといった、ちょっと別々になった途端にいつも出くわす酒臭いおじさん。

「チーナ、チーナ(中国人の女性)○×◎○××〜〜!」
と、よく分からないポルトガル語をまくしたて、
段階を踏んで嫌がらせしてきました。
第一段階:投げキッス。
第二段階:握手する振りをして私の手にぶちゅぶちゅ唾つける。
第三段階:自分の手につけた唾を私につけてくる。
必死で逃げる日々。

この宿には3泊しましたが、最終日の夜にあまりに嫌気がさして、
「もう嫌!こんな宿!!」と言った途端、目に涙が滲みました。

脱獄する日、だいごろは早朝から目を覚まし、
夜が明けるのを今か今かと待っていました。
 

アマゾナス劇場

ゴム景気にわいた頃、作り上げたこの劇場。
イタリア大理石やタイルは全てヨーロッパから輸入したもの。
というか、一度ヨーロッパで劇場を組み立ててから、分解して、ここまで運んだそうな。
ヨーロッパの移住者たちがどれだけバブリーな生活をしていたのか想像もつかない。。
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中に入ってみると有料で見学が出来ると言われたので入ってみると、めちゃくちゃ豪華。
エアコンが効いた綺麗な劇場内に響き渡るリハーサルのオペラ座の怪人。
監獄宿生活をしていた私たちには本当に天国みたいでした。
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あまりに気持ちよかったので、席をちょこちょこと移動しながら1時間近く居座りました◎
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マナウスのごはん

タカカ

強烈に印象に残ってるのがこちら。

タカカというアマゾン限定スープ。
樹の実を乾燥させて作った特製の器に入っています。
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一口頬張った瞬間、強烈な酸味と山椒のようなピリっとした感じが口に広がります。
スープの中には干しエビと、山椒のような野菜、あとはどろっとした透明の液体。
きつっ。

現地の人はぺろっと食べていましたが、慣れない私たちにはかなり多い。
あまりに強烈で、だいごろは一口二口でほとんどギブアップ。
私ががんばって食べれるだけ食べて、だいごろがまた一口二口食べてを繰り返し、
時間をかけて何とか完食。

現地の人たちはみんな美味しそうに食べていました。
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でも何だか癖になる味で、だいごろも私も数日後また食べたくなってきたけど、
すでにアマゾンから出てしまっていて食べられないのでした。
 

屋台のハンバーガー
侮るなかれ、卵、チーズ、ハム、野菜、パンすべてを完璧な頃合いで仕上げてくれる腕前。
美味しいです。

屋台で使う電気はその辺の電線から泥棒しているみたいでした。
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フルーツサラダ
だいごろが、「奇跡の食べ物」と呼んだのがこれ。
フルーツサラダ。
アマゾンで取れる様々なフルーツを刻んで、
ヨーグルトと練乳と、甘くてさくっとした粉をかけて食べます。
パパイヤ、マンゴー、パイナップル、ぶどう…口の中でいろんな果物が混ざり合って絶品!
アマゾンの暑い気候にぴったりな一品です。
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フルーツジュース
ジュースは本当に色んな種類があっておいしい!
名前も知らない果物がこんなにあるとは知らなかった。
クプアス、カジュ、マラクジャ、バクリ、アセロラ、グアバ。
もちろん、マンゴー、パイナップル、パパイヤなどのおなじみフルーツもあります。
写真はクプアスジュース。甘いけど後味さっぱり。
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アサイー
日本でも馴染みが出てきたアサイー。
ポリフェノールや食物繊維、鉄分が豊富に含まれたフルーツ。
でも、これは砂糖を入れないとめちゃくちゃ苦い。
練乳や砂糖をたっぷり入れて飲むと、濃厚で最強!
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路線バス

めちゃくちゃ難しい路線バス。
バス停で目当てのバスを見つけたのに、サインを送っても止まってくれず。
止まりにくかったからなのか、満員だったからなのか、よく分からず、何度も見送りました。
でも実は、バスによって止まるバス停が違ったのでした。
100mほど離れたバス停で目当てのバスが止まったのを見て、ダッシュしたけど間に合わず。
もう一度我慢強く待ってようやく乗車。

時刻表もないし、バス同士が重なり合ったらサインを送れないし、所定のバス停以外では止まってくれないし、何番がどのバス停に止まるか分からないし。。
これまで行った国々のバスとは違って、かなりレベル高かった。

2河川合流点

マナウスと言えば、有名なのはこれ!

レティシアでアマゾンツアーをした船よりも一回り大きい船でマナウスの港を出発。
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川の上には船用のガソリンスタンド。
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アマゾン川は川幅が広く、もうどこからどう見ても海です。
真横には目も眩む程の大型船。
だいごろは、「船も、川もあまりに大きすぎてちょっと恐かった。背筋がぞっとした。」と言っていました。
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そして、船で進む事1時間ほど。

黒いネグロ川と茶色いソリモインス川が合流するところに到着です。
ネグロ川とソリモインス川は両方ともアマゾン川の支流ですが、ネグロ川が水温28度で流速が早く、ソリモインス川は水温22度で流速が遅いので、雨期にはなんと70kmにも渡り混ざり合わないのです。
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いても立ってもいられないだいごろが早速検証します。

まずはネグロ川にざぶん!

そして、ソリモインス川に移動すると、

つめたーい!
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そして、また戻ります。
あったかーい!!
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つめたーい!
あったかーい!

何度も行ったり来たりしながら、ひとりしきり楽しみます。
 

そのあと、ミニアマゾンクルーズ。

オオオニハス。
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ちょっと破っちゃいました。笑
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それから、密林をボートで散策します。
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そしてイグアナを発見!!
マダガスカルにいたリクイグアナとは見た目が全然違います。
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マナウスで過ごした5日間。

宿は本当に過ごしにくかったですが、その反動で日中はほとんど外出していました。
おかげさまで、毎日何時間も街を歩き回って色んな発見があったし、のんびりしたマナウスの街がとても好きになりました。

マナウスはブラジルの中ではかなり治安が良く、穏やかな街。
アマゾン料理も楽しい味だし。
またタカカを食べに帰ってきたいなぁ。



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