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18/SEP/2015 from Shanghai to Kobe

船の一泊目を終えた翌朝。

このフェリーは朝食が無料でついています。
無料の朝食は、焼きそば、味のないおかゆ、中身のない肉まん(パン?)、あんぱん、漬物、オレンジジュース。うーん、いまいち…だけど、まあおなかは満たされた。
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今は船は東シナ海を進んでいるので、夕方までずっと海の上で陸地は見えません。

特にすることもないので、部屋に寝転がってブログを書きます。

部屋…きたなっ!笑
私もだいごろも、めっちゃ散らかし上手。
貸切なのをいいことにひどい有様です。
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海の上は揺れるから、このゴロゴロ体勢で作業しているとちょっと船酔いし始めました。
うう、気持ち悪い。

部屋でテレビを見てみます。ゴジラ。
でも、この部屋は船の先頭に近いから揺れがちょっと大きい。
やっぱり気持ち悪くなってきたので、移動することにしました。
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デッキに出てみると、遠くに島が見えていました。
地図で確認すると、どうやらこれは日本の島みたい!
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”あれ日本や!!ついに日本が見えた!!!”

”あの船にも日本人が乗ってるんかな。”
そんな当たり前の事を言いながら、1年半ぶりの日本を感慨深げに眺めました。
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世界旅行最後の時間。

明日の朝には神戸港に到着するので、今日この船で過ごす時間が世界旅行最後の時間。

船のラウンジで作業していると、やっぱり寝転がってるよりは座ってる方が酔いは醒める。
ブログをひたすら書きます。
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ここは共有スペースなので、気付いたら他のお客さんとのお話が始まっていました。
なかでもおしゃべりなのは石山さん。
私たちの素性を知ると、「いいねぇ、羨ましい!」と何度も言う石山さん。
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それから、これから世界旅行をしたいというKさんとFくんとも、たくさんお話しました。
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お昼ごはんはカップラーメン。
中国ではよくカップラーメン食べたな、もう食べたくない。笑
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ブログを書き終えて部屋に戻ると、到着の準備。
昨日洗濯した服が乾いたのでバックパックにしまいます。

すると、だいごろが突然洗濯した服を着始めました。

1年半の旅の思い出が詰まった洋服たち。
愛着があるので何度破れても新しいものは買わず、修理を繰り返しながらずっと着続けてきました。

だいごろのシャツは両肘のところがぱっくり破れているし、肩のところにも大きな穴があります。
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ズボンも両膝のところが何回も破れて、修理の後だらけ。
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お尻も穴だらけだけど、気にせずずっと使ってきた。
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そしてなんと、靴にまで穴が開いています。
もう穴が空いて半年は経ったかな。よくこんなのでトレッキングしてたなぁ。
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もちろん私も。

もうちょっとで靴がパックリ二つに別れそうです。
今考えるとよくこんなの履いてたなぁと思う。
二人ともこんな靴で3900mのアラコルトレッキングをしたんだから、無謀だ。笑
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(アラコル湖の絶景トレッキングの記事はこちら:あら子の大冒険2〜子犬と一緒に4000mの山越え?!天山山脈の秘宝を目指せ!!〜
 

ズボンも修理の後だらけ。
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そんな服たちもよく頑張った。

写真撮影が終わったところで、この服とはお別れ。
船のゴミ箱にポイっと捨てました。

長いこと酷使してごめん。謝謝!
 

最後の晩餐。

船内放送で夕食の案内。
これが最後の夕食だ。
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石山さんがやってきて一緒に食事をすることに。
「シャンパン飲む?ドイツで買った安物だけど。」

シャンパンが並ぶだけでさっきの質素な夕食が、豪華ディナーになりました。
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「君たちはどんな旅をしていたの?」

私たちが、これまでの旅行のエピソードを一つ話すごとに口癖のように石山さんはいいました。

「いいなぁ、本当に。羨ましい!」

何度も何度も言われました。

”でも好きだった仕事も辞めてしまったし、これからのことを考えたら不安になります。”

「大丈夫大丈夫、仕事なんて何とでもなるから。」
「素晴らしい決断力だし、1年半も二人で仲良く旅行するのは君たちが思っている以上に難しい事だよ。よくできました!」
笑顔いっぱいでそう言ってくれます。
 


しばらくお話しした後、石山さんはこう言いました。

「実はね、僕は去年奥さんを亡くしてるんだよ。」

それからは何を話してても、気付いたら奥さんの話に繋がっていく。
すごく愛してたんだなぁ。そして、今も変わらず愛してるんだなぁ。

奥さんはもともと同じ会社の受付嬢で石山さんがナンパしたんだって。

それから石山さんは日本の分析機器を中国に売る会社を立ち上げて、
奥さんと2人だけで、会社を二人三脚で経営してきた。

「本当にね、完璧すぎる奥さんだったんだよ。」
「仕事も本当によくできるし、美人だし、喧嘩しても次の日は絶対仲直りしてた。」
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石山さんは奥さんの写真をずっと持ち歩いている。
50歳のときの写真だそうだけど、全然50歳に見えない。すごく美人な方だった。

くも膜下出血だったそうで、突然亡くなってしまったそうです。
危篤状態になって病院に駆けつけたとき、薄っすらと意識があったけど、医師から興奮させないようにと言われたから、そのときはそっと手を添えるだけで、「あけみ、愛してるよ」って言えなかった。
それっきり意識が戻ることはなかった。
それだけが後悔だそうです。

笑顔で話す石山さんの顔を見ていると淋しさがこっちまで伝わってきます。
 


石山さんはこんな話もしてくれました。

「思い出は作ろうとしないと作れないんだよ。
 毎日仕事して、家で過ごしていたら、思い出はできない。
 どこかに出かけて、そこで思い出を作って、何かの拍子に『ああ、あそこに行ったよね』って思い出すんだ。
 思い出はたくさんあればあるほどいい。だから、君たち二人はすごいよ。」

そうなのかな?
私にはちょっと分からない。
何気ない日々の中でも、思い出はできるんじゃないかなぁって思っちゃう。

でも、石山さんがそう言うなら、きっとそうなのかもしれない。
そうだったら、私たちの決断も、間違いじゃなかったかな。

数え切れないほどの奥さんとの思い出を話しながら、
「のろけ話ばっかりでごめんね」と笑顔で言う石山さん。

石山さんの奥さんを愛おしむ気持ちが痛いほど伝わってきて、こっそり涙をこらえていました。

私とだいごろはどっちが先に死ぬかなぁ。
死ぬとき、この世界旅行のこと、どう思うんだろう。
 

日本との再会に乾杯!

世界旅行最後の夕日が沈みました。今日の夕日はドラマチック。
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そして、船の先には陸地が。
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九州の工業地帯です!
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日本との再会に乾杯。
日本の街の明かりは暖かくて、心が安らぎます。
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そして見えてきた関門海峡!!
”昔日本を旅してた時に何度もくぐった橋と海底トンネル。懐かしい!” と、だいごろ。
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ついに関門橋をくぐる!!
その瞬間、ぞくっと鳥肌が立って、日本に入ったという実感が一気に込み上げてきました。
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そして明日の朝には神戸!
ついに帰国までのカウントダウンが始まりました!
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つづく



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