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17/SEP/2015 in Shanghai

動き出したフェリーは上海港を出港し、日本との距離がじわりじわりと近づいていく。

フェリーから見える景色は、都会の高層ビル群から少しずつ変わってきました。
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大きくて立派なつり橋。
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ここは、上海市内を通る黄浦江という名前の川で、この先で長江に合流します。
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黄浦江には多種多様な物資を載せた大型船が次々に行き交っています。

木材!!この大きさ分かりますか?
船が水面とギリギリで、沈んじゃうんじゃないかと不安になるほどです。
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すごい数のコンテナを運ぶ機械!
これ、なんて呼ぶんだろう。分からないから私たちは”キリン”って呼んでいましたが。笑
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ゴツゴツした重機がずらりと並んでいます。
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すごい工業地帯!
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川沿いって昔から物を運ぶのに適してたから栄えてきた。
当たり前のように学校で習うことだけど、これほど実感を持てたのは初めてかもしれない。
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決して幅が広いとは言えない川を、忙しそうに船が行き交ってる。
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世界一の港!上海のすごさはまだまだここから!

でも、上海のすごさはこんなもんじゃありませんでした。

上海港はコンテナの取扱量が世界一と言われている港。
この後、私たちは想像をはるかに凌ぐ光景を目にすることになります。

船が長江との合流地点にさしかかろうとした頃。

川幅がずいぶん広くなってきました。
相変わらず巨大な船がひっきりなしに行き交っています。
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そしてあたりの陸地には煙突や重機がたくさん目に入ります。
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この風車がたくさんあるところ、一見対岸のようだけど実は長江の中州。
対岸は見えないほど遠くにあります。
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そして、

遠くに見えるあれは…
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え?

これはまさか?!

目を凝らしてみると、やっぱり!

数え切れないほどのキリンが並んでる!!
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なにこの規模!びっくり!!!
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こっち側もびっしりと”キリン”が並んでいます!

これって…港?
目を疑ってしまうほどの数のキリン!!
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あまりに規模が多すぎて、これが本当に港なのか何なのか、もうよく分からなくなってくる。
でも、よくよく見てみると、キリンの前に大きなコンテナ船が停まっていて、荷物の積み降ろしが行われています。
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これが、上海港…。
思わず絶句してしまいます。

上海って…こんなにすごかったんだ…!!

高層ビル群はどこにでもあるから、上海のビル群を見ても正直なにも感じなかったけど、この港のデカさには本当に度肝を抜かれました。
これが、本当の上海の大きさ、強さなんだ!

フェリーに乗ったからこそ、この凄さを目の当たりにできました。
 

これから向かう私達のホーム、神戸は…
と、思わず比べずにいられません。

昔は世界一の港だったけど、こんな上海の港と比べたら…見る影もありません…。切ない。
 

日本へ向かうのんびりとした船旅。

上海の港を通り過ぎたら、船は東シナ海に突入。

しばらくは海しか見えないので、遅めのお昼ごはんを食べます。
おなじみのホカホカ弁当です。
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そうそう、出航前に洗濯機を回してたから、洗いあがった洗濯物を干さないと!

私たちの部屋はこんなに広いのに貸し切りだから、こんな風に洗濯を干せてしまう!快適!
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船内を散歩していると、麻雀部屋で、中国人の4人が麻雀を打っていました。
捨て牌が適当すぎる。なんか中国麻雀は地域によっていろいろあるようです。
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他にも、昔ながらのカラオケやコーヒールームがあったりもします。
カラオケは夜中に盛り上がっていました。
 

ところで、上海から大阪・神戸へのフェリーの運航は、週に1回しかありません。
日本の港は、大阪と神戸を1回おきに交代で運航します。
つまり、神戸に行くフェリーは2週間に1回だけ。
私たちはもちろん、2週間に1回の神戸行きに照準を合わせて乗り込んでいます。

船の中の航路図は、瀬戸内海を通る航路と太平洋を通る航路の二つが書かれていました。
どちらも神戸に向かうみたいだけど、今回はどっちを通るんだろう。
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”絶対、瀬戸内海通ってほしい!”

”関門海峡通って、瀬戸大橋通って、しまなみ海道通って、
 …それで、明石海峡大橋通って神戸に帰るねん!!!

だいごろが興奮して賑やかです。笑

”受付のお姉さんに確認してくるわ!”
と言って、お姉さんに聞いてきただいごろは、満面の笑顔で帰ってきました。

”瀬戸内海通るって!!やったーーー!!!”

テンションが上がっただいごろはデッキで運動し始めました。笑
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そうこうしているうちに、日が暮れてきました。
フェリーから見る空は広くて好き。
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日が沈んだら夜ご飯の時間。
乗船料には朝ごはんだけしか含まれていないので夜ご飯は別料金ですが、最後の船旅なので奮発して食べます。
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この量で41元(約730円)。
中国の物価に慣れた身からするとかなりお高く感じてしまいますが、フェリーだから上出来かな。
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そして食後は窓から見える夜の星空を眺めながら、日本へ向かう船旅の最初の夜を迎えたのでした。

おやすみなさい。

つづく



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