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7/SEP/2015 from Ganzi to Achen

ビザ延長の手続きのことはまだどうなるか分からないけど、今日は次の街へ向かうことにしました。

目指すはアチェンという場所。(呼び方は他にもいろいろで、アチェ・ゴンパ、ヤーチン・ゴンパ、亜青寺、亚青寺など)

尼僧がたくさんいる、なんだか分からないけどすごいところらしいです。

リタンから一緒に行動しているケンくんと一緒に出かけます。
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バス停に向かって歩いている途中で清掃車に出くわしました。
よほど道路が汚れているのか、ものすごいパワーでビックリしました。笑
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乗り合いバン乗り場で7時半に車を見つけましたが、しばらく待っても全然人が集まりません。

まだしばらくかかりそうだったので、朝ごはんを食べに出かけました。
近くで見つけた包子(バオズ)のお店!朝ごはんにぴったりなボリュームです。
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ミニバンは2時間以上待って、ようやく人が集まって出発。
一人45元(約900円)でした。
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今日もまた山を越えて。

今日もこんなグネグネの山道を行きます。
改めて写真で見てもものすごい道!
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今日もまたヤクの群れに車を止めささられます。
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車内のオーディオからはずっとお経が流れている。

乗っている人もお坊さんが半分以上。

風景もこんな感じだし、別の世界に来たなという感じがします。
 


 

オフロードの山道の激しい揺れに身を任せていると、隣のお坊さんの胸に有名そうな僧侶の缶バッジが付いているのに気付きました。
自分が尊敬する僧侶の缶バッジをつけてるんだ。

車のバックミラーの下にも、誰か分からないけど僧侶の写真があります。
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日本でアイドルのグッズが売れるように、この辺りでは人気の僧侶のグッズが売れるんだろうな。

面白い。
 

隣に座っていたお坊さんに中国語で聞いてみました。

”彼(缶バッジの人)は誰ですか?”

「…」

もう一度聞いてみる。
”彼は誰ですか?”

「…ティンブドン」

困った表情を浮かべるお坊さん。
 

この「ティンブドン(听不懂)」は私が初めて覚えた中国語で、魔法の言葉。
「ザオシャンハオ(早上好)」おはようございます、よりも早く覚えた。

私が初めて仕事で中国に行った日。
空港から工場に向かう車の中で、上司が教えてくれた。

「『ティンブドン』は聞いてもわからないっていう意味。見ても分からないっていうのは『カンブドン』っていう。日本語の『ちんぷんかんぷん』は中国語の『ティンブドン、カンブドン』が訛ったっていう説もあるんだよ。中国人に、わーって話しかけられたときは、『ティンブドン』って言ったらいいから。」

今回の旅行でも何度となく使った言葉。
日本人は中国人と見分けがつかないから、わーって話しかけられること多いから。

中国に行って困ったときは『ティンブドン』、使ってみてください。
『ティン』を高めに強めに言って、『ブドン』を軽く小さく言うと通じると思います。

そこからメモに書いてもらって、それでも分からなかったら『カンブドン』を使うといいです。
 

さて、話はそれちゃったけど、お坊さんは中国語が話せなかった。
中国なのに中国語をしゃべれない人がいるんだ…!
地方に行くとそんなこともあると聞いていたけど、実際に話せない人に出会ったのは初めて。

そのやりとりを見ていた後ろの尼僧が答えました。

「彼はアチェ・リンポチェよ。知ってる?七色の身体をしてるの。」

リンポチェというのは、チベットの高僧のこと。

アチェンには有名な僧侶がいて、みんなその人の説法を聞くために人が集まってきて、そしてできたのがアチェン。

アチェ・リンポチェと言うのが、きっとアチェンを作った僧侶のことなんでしょう。
 

 


山道では崖くずれもしょっちゅう起こっているようで、たまに工事している場所があります。
ここでも女性が工事現場で力仕事をしています。

チベットは男性が出家することが多いため、慢性的に男手不足。
だから、肉体労働を女性がするのも当たり前なんだそうです。
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途中の峠はなんと4800m超え!!
道もぐちゃぐちゃなので、車酔いで戻している人もいました…。
私たちはずっと旅をしていて高地にもぐねぐね道にも慣れているけど、慣れてないとキツいだろうなぁ。。

トイレ休憩では、尼僧の人は服が長いので服でお尻は隠したままおしっこを済ませていました。
便利だ。私は茂みまでダッシュしてするしかないのに。笑
 

いくつも峠を越えると、だんだんと広々とした草原の景色に変わってきました。
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そして、3時間半かかってアチェンの入り口の門が見えてきた。
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門をくぐると遠くに丘があって、その周りを取り囲むようにマニ車があって、丘の上には金色の像!

この小さい家みたいなのところに、全部マニ車が設置されています。
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車を降りると、そこには僧侶がたくさん!みんな赤い服に黄色の帽子。
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観光客があまり来ない場所なので、私たちに興味津々です。
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そう、ここが今日の目的地のアチェン。

まずは宿を探さないと。
 

アチェンという場所。

アチェンの情報は、成都の宿にあった情報ノートが本当に分かりやすかった!
現存するアチェン観光の唯一の情報源と言っても過言ではありません。

写真撮ったので載せておきます。
誰が書いてくれたのか分からないけど、素晴らしい情報に感謝!
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このノートの情報を頼りに宿探し。

何やら桶を運ぶ若い僧侶がいたのでついて行ってみると
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そこには大きなお寺と広場がありました。

ここで朝のお勤めが行われ、ものすごい人が集まるそうです。
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ここは有名なリンポチェが説法をし始めて、そこに僧侶たちが集まってできた集落。

だからここには僧侶しかいません。
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そんな集落にも宿が数件あるそうで、情報ノートに乗っていた地図を頼りに探します。

だだっ広い草原に僧侶たちが輪になって休んでいます。
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みんなで勉強会でもしているのかな。
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そして宿を発見。

2軒あったけど、奥の方に泊まることにしました。
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3人部屋で一人25元(約500円)。
シャワーなし、ぼっとんトイレだけどまずまず。
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荷物を置いたらあの金色の像があった丘の上に登ってみます。

ここも標高が4000m近いので、かなり息が上がります。
ゆっくり、ゆっくり登ります。
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丘の上にあったのは、グル・リンポチェの像。
チベットでは、仏像よりも僧侶の像が多いそうです。
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像の前でお経を唱える僧侶。
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そして、丘の上まで登りきると、その先に見えた景色に息を飲んだ。
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丘の斜面にポツポツと並んでいる白い箱は瞑想小屋。

一人でお祈りするときに使うらしい。
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中に入ったら立つこともできないぐらい小さな小屋。
実際に中に人がいたかどうかは分からなかった。
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そして川を隔てた対岸には大きなお寺があって
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その周りには小さな家がひしめき合っている。

ここは尼僧が暮らす場所。数千人もの人が暮らしているという。
よく見ると赤い影がうごめいている。
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川沿いには大量のゴミ。ぬかるんだ地面。
川で洗濯する人、そこらじゅうでおしっこをする人もいる。

一見しただけだとスラム街みたいにも見えるような質素な暮らし。
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こんな集落が、世界にあるんだ。僧侶だけが暮らしている場所。

アチェンはガイドブックにも載ってないし、宿にある情報ノートや東チベットマップにもほとんど情報がなかったので、目を丸くするばかり。
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なんだか、すごいところに来てしまったみたいです。

つづく



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