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8/SEP/2015 in Ganzi

ビザ延長の手続きのお金を払っていなかったことが判明して大ピンチ。(詳しくは前回の記事参照)

今から成都に帰ったら、今まで立てたスケジュールはぐちゃぐちゃ。
しかも、今から帰ってもビザの手続きが間に合うかどうか分からない。

頼みの綱は…Hello Chengdu Youth Hostelのスタッフ。
とにもかくにも、成都の宿のエヴァンに電話してみることにしました。

だいごろが電話します。

”メールをもらった、だいごろです。”

「ああ、ビザのことだね。」

エヴァンはすぐに分かってくれました。
それに、エヴァンはスタッフのリーダー的存在のようで、英語がよく話せます。

まずはエヴァンが私たちの入国日などの情報を必要としているので、それを伝えます。

そして、迷惑を承知の上でお願いしてみました。

”あの…、お金…払いそびれてしまったので…、大変申し訳ないのですが、代わりに払ってもらえませんでしょうか?”

一縷の望みを込めてお願いするだいごろ。電話しながら頭を下げています。笑
 

「実は今日ビザセンターから呼び出しあったから、いずれにせよ、僕は明日ビザセンターに行かないといけないんだ。」

私たちがチョンボしたせいで、宿の人が呼び出しをくらってしまったようです。
面倒ごとが増えてしまったみたいで、ちょっと憂鬱そうな声色。

エヴァンは続けます。

「僕が代理で払えるかどうか分からないけど、やってみるよ。」

”ほんとに!!どうもありがとう!!”

「一人160元でしょう。明日行ってみて、また連絡するよ。」

”14日にどうしても受け取らないと困るんだ。上海へのチケットをもう買ってあるから。”

「わかった。向こうの人に言っておく。」

なんて親切!!!

まだ何とかなるかどうか分からないけど、でも希望の光が見えてきました。

それにしても、成都のこの宿に紹介状を頼んでおいて本当によかった。
ビザの手続きのことを知らない宿なんてたくさんありそうだし、ビザセンターから連絡があってもわざわざこっちに連絡してくれない宿だって多いと思う。

宿の人も、私たちの自己責任だから放置してもいい事なのに対応しようとがんばってくれて、本当に親切。

それに、この宿は部屋数が多いから普通の旅人は予約せずに直接行くんだけど、私がたまたまWeb予約しておいたおかげで、こっちのメールアドレスが宿の記録に残っていたのも本当にラッキーだった。
そのたまたまがなかったら、6日後ぐらいに成都に帰ってから大変な事態になっているのを知る事になっていた。もう何もかもが間に合わなくなった後で…。想像しただけでもゾッとします。

まだどう転ぶかわからないので心の中のモヤモヤはおさまらないけど、とりあえず今できることは終わった。
 

”気をとりなおして、街に繰り出そうか。”

と、身支度をしていたら、だいごろがこう言いました。

”…なんか歯が痛いねん。”

”ここ、奥歯。ずっと気になっててんけど…。”

ま、まさか…

だいごろの口を覗き込んでみると、奥歯の凹んでいるところが、真っ黒!!!!!

間違いない、虫歯だ!

”さっきごはん食べたとき、なんか変やってん”

実はだいごろは出国前に虫歯を治療して詰め物をしてもらっていましたが、ごはん食べたときに詰め物が取れちゃったみたい。。

中国で歯医者…

響きが恐ろしすぎる。。。

英語通じるかな??
なんも聞かずに勝手に歯抜かれたりしそうで怖い。

日本に帰るまであと2週間ほど。
ここで歯医者に行くのは怖すぎるから、日本に行くまで我慢することに決めました。

でもこのまま虫歯が進行したらどうなっちゃうんだろ。
もしかして歯がなくなっちゃうかも。

ビザの不安と、歯が無くなる不安で、だいごろはすっかり落ち込んでしまったのでした。
 

丘の上のガンゼ・ゴンパ

でも今日はせっかく東チベットの新しい街、ガンゼにやってきた。

一旦ビザと虫歯のことは忘れて、丘の上にあるガンゼ・ゴンパへ。
大学生旅行者のケンくんと一緒に、タクシーに乗り込みます。
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あっという間にゴンパまでやってきました。
ゴンパは入場料10元(約190円)です。
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ゴンパの上から街を見下ろします。
高台にあるので、雪を抱く遠くの山もきれいに見えます。
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僧侶たちも階段に腰掛けて景色を眺めています。
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これは、リタンのダライ・ラマの生誕地でも見た、2匹の鹿のモチーフだ。
どんな意味があるんだろう。
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子供の僧侶たちが階段を駆け上がってきました。
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お寺にもたくさん僧侶がいます。
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中に入ってみると、ダライ・ラマの写真と仏像がありました。
10年ぐらい前の観光ガイドには、ダライ・ラマの写真は所有が禁止されていると書いてあった。
ここには堂々と置いてあるから、今は当時よりは規制が緩くなったんだろうな。
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廊下には水を運ぶ若い僧侶。
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お寺の中にいくつもある部屋。
そのうちの一つの扉が開いていたので中を覗いてみると、そこにはたくさんのお面が!
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チベット仏教の伝統的なモチーフなんだろうな。
どのお面にも額に目があって、目が三つ!
人には見えない何かが見える目なんだろう。
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この部屋には夜中に来たくないな。笑
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こっちの部屋は入り口に電脳室って書いてあった。
電脳は、パソコンのことです。
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壁には大量のCDやDVD、そしてパソコンが数台置かれていました。
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これは教本かな?大量に印刷されたものが置かれていました。
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お寺の外側では電飾の修理をする若い僧侶たち。
みんなで分担してお寺の運営をしているようです。
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この部屋では、若い僧侶たちがみんなでお経唱えています。
これが毎日のお勤めなんだな。
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こっちは広々としたキッチン。
中国らしい大きな包丁を使っています。
炊事担当の人たち。みんな作りなれているようですごく手際が良かった。
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ケンくんがチベット語の指さし会話帳を持っていたので、みんなとお話し。
指さし会話帳って初めて使ったけど、なかなか役に立ちます。
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「マニ車を回す」は、「マニコロコー」と言うのですが、なんだか響きがかわいいので何度も言ってしまいます。笑

僧侶たちもコミュニケーションができるのが嬉しいようで、おしゃべりはしばらく続きました。
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お寺からガンゼの街へ。

寺院からは歩いて街へ。

階段を下りていくと、僧侶たちの宿坊が段々に連なっていました。
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この一部屋一部屋で暮らしているんだなぁ。
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水を汲むおじさん。笑顔です。
この辺は家ごとに水道は引かれてないんだろうな。
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その奥には小さなお寺があって、中には派手派手なマニ車。
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艶かしいネオンに包まれた高僧たちの像。
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お寺の周りには小さいマニ車がたくさん。
マニ車があるとついつい回したくなってしまう性分です。
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山の斜面に住む家族。
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家の軒先にはヤクの尻尾かな?
たいていの家に付いていました。
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街に降りてきました。

みんなマスクをしています。
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こっちも。
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売ってました。
ベトナムでよく見た布マスクだけど、ここでも流行ってるんだ。
中国でこんな風に売っているのを見たのは初めてです。
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街には家具屋さんがたくさんありました。
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手作業できめ細かい。
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出来上がった家具を家族全員で出荷しています。
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運ぶのは男の仕事。
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この辺りは材料のお店が多い。
塗料屋さん。
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これは食用のカエル屋さん。
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こっちは金魚屋さん。
これはまさか…食べないですよね??
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素朴なガンゼの街角スナップ。

なんだかガンゼの街ではたくさん写真を撮っていたみたい。
このままだと今日のブログが終わりそうにないので(汗)、ここからは街角スナップを写真メインでお届けします。
 

猫。
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犬。
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日常。
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店の奥で何かに興じる女性たち。
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麻雀でした。日本とはルールが違うようです。
ツモしたらあっという間にハイを捨てているし、捨てるときも並べてない。
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トラクターに乗って遊ぶ子供達。
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遠くに美しい山々を望むチベットの街には、中国の国旗がはためいています。
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家族
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子供たち
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チベット族の綺麗な衣装。
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軒先にきれいにお花を飾った家。
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街の中にはお寺がいつくもあって、ひっきりなしに人々が出入りしています。
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タバコ屋のお兄さんとお客さんのおじさん。
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またさっきの子供だ。
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仲良し。
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こんな笑顔を見ているだけで癒されます。
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果物屋さん。
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店の奥で一人ご飯を食べる女の子。
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晩御飯には麻婆豆腐と野菜炒めを食べました。
中華料理は手際が良くてすぐ出てくるのがすごい。
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こうやって振り返ると、ガンゼの街は人の笑顔が溢れるいい街だったなぁ。
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ビザの問題は明日にならないとどうなるか分からないし、だいごろの虫歯は悪化しないように祈るしかない。

今日は街の人たちと触れ合えて楽しかったし、全部忘れてもう寝よう。

おやすみなさい。

つづく



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