LINEで送る
Pocket

31/JUL/2015 in Tehran

今日もアラビさんロシャナクさんと一緒に朝からお出かけ。
ロシャナクさんのお母さんが家を立て替えたので、今日は新居パーティーするんだそうです。
P7310012

広々して綺麗なおうち!駐車場の車庫は自動で開くし、とにかく綺麗ピカピカ。
P7310052

家に入ると親戚一同が集まっていました。

ロシャナクさんとお姉さんはよく似ていて、アラビさんが「ロシャナクさんとお姉さん、どっちの方が美人だと思う?」と小声で聞いてきました。
”うーん、2人とも美人だから選べない。”と答えると、

「そうかな?僕はロシャナクさんの方が美人だと思う。」とアラビさん。
やっぱりアラビさんはロシャナクさんにメロメロです。笑
 

家には親戚のちっちゃい子供も一人来ていました。
ロシャナクさんは子供が大好きで、何回もちゅーして遊んでた。子供はどこでもアイドルです。
P7310049

私も遊ばせてもらいました。いやー、かわいい!
P7310053
 

しばらく家で寛いでいると、親戚の一人がこう言いました。
「ヒジャブ(ムスリムの女性が頭に付けている布)は外していいよ。
 家の中だから。ロシャナクも外してるでしょ。」

確かにロシャナクさんは外しているけど、家の中でも外してない人もいる。
ちょっと迷ったけど外させてもらいました。

イランに来てから本当にめんどくさいのがこのヒジャブ。
こまめに直さないとすぐに外れちゃうし暑いし邪魔くさい。

”ヒジャブには何の意味があるの?”

アラビさんに聞いてみた。

「うーん、みんなに聞いてみるからちょっと待って。」

親戚一同で相談。
みんな当たり前につけているから、改めて聞かれると難しいみたい。

全員で何やら話した後、
「女の子は弱い存在だから、あらゆるものから身を守るためにあるんだよ。」とアラビさんが教えてくれました。

”じゃあ、ヒゲはなんで伸ばした方がいいと言われてるの?”

イスラム教の偉い人はみんなヒゲを伸ばしています。
まあ、イランでは他のアラブ諸国の人と比べてヒゲの人はかなり少ないんだけど。
だいごろのヒゲも、アラビさんに出会ってすぐに剃った方がいいよって言われたし。

「ちょっと待って、みんなに聞いてみるから。」と再びアラビさん。
また親戚みんなで相談タイムが始まりました。笑

しばらくするとアラビさんが口を開きました。
”女は男を誘惑しないように体型を隠す服を着るよね。
それとは逆で男はちょっとダサくなるように、ヒゲを伸ばしているんだって。女性を誘惑しないように。”

え、ダサくなるように?
…そうなんだ。
っていうか、みんなほんとのところは理由なんてよく分からないんじゃないかなって感じた。

理由は、神様がそう言うからっていうだけ。

イスラム教徒じゃない私は、豚肉を食べないのは昔豚肉で伝染病が流行ったからで、お酒を飲めないのは理性を失ってしまうからで、じゃあヒジャブは?って思ってしまうけど、イスラム教徒からしてみれば全部「神様がそう言うから」っていう理由以上のものはないんだろう。それ以上掘り下げる必要はない。

でもアラビさんは日本にいたときお酒をのんだし、海外に行ったら飲む。
アッラーの神様は理解してくれるから大丈夫なんだって。変なの。
 


そんな話をしているとランチの時間になり、ケバブが振る舞われました。
誰が作ったのかなと思っていたら、ケバブのデリバリーサービスだそうです!
イランでは電話一本でケバブが届く。他の家にお邪魔した時も頼んでいたので、イランでは定番のサービスみたいです。
P7310059

頼んでくれたのはみんなが行きつけの名店で買ったケバブで、すごく美味しかったです。
羊肉なのに全然臭みがないし、ご飯はサフランライス。イランのケバブにはやっぱり焼きトマト付きです。
P7310066

実はロシャナクさんが作ってくれたご飯にもサフランがふんだんに使われていました。
サフランと言えば高級食材。でもイランはサフランの産地なので他の国に比べるとかなり安く手に入るんだって。
と言ってもなかなかのお値段でしたが。。

ロシャナクさんはここでも時間になったらちゃんとお祈り。
P7310050

私たちはしばらくお昼寝。贅沢な時間。
P7310076
 


お昼寝が終わったら、アラビさんがテヘランの街のドライブに連れて行ってくれました。
P7310092

ここは旧アメリカ大使館。
ここに描かれたイラストは、自由の女神の顔がどくろになっていることで有名です。
P7310099

“Down with USA” の文字も。
イランはアメリカの事を嫌っている国の一つ。
P7310103

”アメリカのことはどう思う?” とアラビさんに聞いてみると、
「うーん、強い国だから仕方がないよね。僕は特に嫌いとは思ってないけどね。」と言っていました。

これはテヘランの市場。今日は休みの日なので閑散としています。
P7310121

こっちにはテヘランのシンボル、アーザーディー・タワー。
見る角度によって色々な表情に見えるかっこいいデザインです。
P7310034

そしてまた親戚の家に戻ると、おやつに旬のスイカをたくさん出してくれました。もうお腹いっぱいです。
P8010139

でも、スイカを食べ終わるとすぐに、今度はお茶とお菓子が出て来ました。
甘くて美味しいけど、明らかにカロリーの摂りすぎ。でもみんなパクパクと食べ続けます。
P8010143

朝から晩まで食べて食べて食べて。
その後も、次から次へと食べ物が出て来て、どんどんどんどん際限なく勧められます。
 


おしゃべりをしながらひたすらおやつを食べ続けた後は、夜の10時頃に今度はロシャナクのお姉さんの家へ行きました。
P8010153

ここでもお姉さんの美味しい手料理が振る舞われました。
P8010154

「ロシャナクさんとお姉さん、どっちの方が料理上手だと思う?」と小声で聞くアラビさん。
”うーん、どっちも上手だよね。”
「そうかな?僕はロシャナクさんの方が上手だと思う。」

あれ、さっきも同じようなやりとりしたような。笑
アラビさんは本当にロシャナクさんのことが大好きです。
 


夜ご飯の後には、また甘いお菓子とお茶が出て来てもうお腹が破裂寸前。
「今日は食べるのが仕事。食べる残業だね。」とアラビさん。
なんて贅沢な仕事なんだ。笑
 

家にはロシャナクさんのお姉さんの娘さんもいて、結婚披露宴のときの写真や動画をたくさん見せてくれました。

娘さんはウェディングドレス着ていて、参列してる人もみんなヒジャブなし、腕も背中も出てる。そんなの有りなんだ!
イスラムの戒律が厳しいイランでも実は結婚式ではそんなことが許されていることに衝撃を受けてしまいました。

会場で大音量で音楽かけてクラブみたいに盛り上がって、ごはん食べて、またクラブ。
3万ドルぐらいする高い結婚披露宴だそうです。
イランの意外な一面を知りました。
 

今日は本当に朝から晩までおなかいっぱい食べました。苦しい。笑
こんないい思いばっかりさせてもらって良いんだろうか。
イラン人のホスピタリティは本当にすごい。
今日はご飯をもらってばっかりだったから、明日こそは肉じゃがを作ろう。
おやすみなさい。



Facebookで最新の更新情報をお届けしています。
「いいね!」ボタンを押してフォローしてね◎