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26/JUN/2015 in Serbia

撮影二日目。

昨日は明け方まで撮影があったけど、ホテルの朝ごはんが始まる9時に起床。
だって朝ごはんが無料だから。笑

そしてご飯を食べたら部屋に戻ってすぐに二度寝しました。
 


お昼過ぎ。
二度寝から目覚めたら今度は昼ご飯を食べに出かけます。

昼ご飯と言っても、すっかり貧乏性がしみついている僕たちは、ホテルの近くのファーストフード屋さんでサンドイッチを買って安くすませます。

現場に行ったら好きなだけ美味しいご飯が食べられるから、今は軽く食べておけばいいのです。
P6250028

なんかせっかくリッチなハリウッド映画の撮影なのに、気がつけば長旅で培った貧乏性が存分に発揮されていました
 

セルビアの山奥にあった日本!

そして撮影の時間がやってきました。
今日も夕方の5時にホテルを出発します。

きっこの出番は今日もないけど、現場見たさとタダ飯食べたさに着いてきました。笑

ホテルからバンに乗ってロケ地に到着。
でも、昨日と同じ場所のはずなのに照明機材も食堂や控え室のトレーラーも何もありませんでした。
 

あれ?どうなってるの?

昨日と様子の違う現場にキョロキョロしていると、ネマニャがやって来ました。

「昨日と同じようにまずは全員衣装に着替えて。着替えが終わったら移動するかここで待つように。」
 

ネマニャの指示に従って今日も衣装室で衣装チェンジ。

衣装さんに「あなたの衣装はどれ?」と、聞かれたので自分の服を指差すと、

「ああ、そうだったわね。」と言って笑いながら黄色いジャケットを渡してくれました。

何故か僕だけ衣装チェンジが5秒で終わるという不思議。笑
 


みんなの着替えが終わると、ベースキャンプから車で走ったところで車が止まりました。

そして降りてみるとびっくり!

なんと森の入口には青木ヶ原樹海が完全に再現されていました!
ロケ現場の周辺にある街灯も全部セットという力の入りようです。
日本語の看板や日本のパトカーまで並んでる!!

モンゴル人のテイコに、「Welcome back to Japan.」と笑いながら言われましたが、まさにその通り。
何も知らずに目隠しして連れて来られたら絶対分からない!

ここは日本だ!!ただいま!!笑

写真を載せられないのが残念ですが、長らく日本に帰っていなかった僕はいたく感動しました。
 

2日目の撮影が始まる。

ここからは撮影中の内容なので詳しくは書けません。ご了承ください。
 

今日の撮影の最初は、昨日に引き続き小澤さんと一緒のシーン。

同じシーンを、カメラのアングルを変えながら何度も撮影しました。
引きで撮って、前から撮って、後ろから撮って、誰かのアップで撮って、また別の誰かのアップで撮って…。

カメラ配置を変えたりして撮っていく。
一つのシーンを何回も何回も演技する。
何となくは知ってたけど、実際に参加してみると映画ってめちゃくちゃ時間をかけて撮影してる。こんなに手がかかっていたなんて知らなかったなぁ。

一緒にエキストラをしていた”たつや”も、「以前に別の映画の撮影に参加した事があるけど、2日間撮影して実際に映画に使われたのは3秒だった。」って言ってた。笑

そんな現場の大変さを知ってからは、他の映画を見る目も変わりました。
「すごいアングルで撮ってるなぁ」、とか「このシーン撮るのに確実に一週間はかかってるなぁ」とか、「これは絶対CGだ」とか。
 

ディレクターが遠くのモニターを見ながら無線で指示を出し、現場のADが的確に役者たちに指示を出して行く。
どのショットも1回で終わることはなくて、テイク2、テイク3と続いて行く。
やっとディレクターのOKが出ると、みんな喜びの声を上げる。
 

そんな環境で撮影に参加する僕。
ほとんどカメラには映らないとはいえ、慣れないからはじめは緊張したなぁ。

でも僕の隣で演技していたモンゴル人のテイコはかなりリラックス。
ADからエキストラへの説明が足りてなくて、メインの役者たちが一つ前とは違う動きをした時も、冷静に状況を判断してアドリブで対応していました。
その時、僕はどっちに動いたら良いのか分からなくてあたふたしてたけど(笑)、テイコがアイコンタクトでフォローしてくれました。
 

撮影の合間に「どうしてそんなに余裕があるの?」と、テイコに聞いてみると、

「ただのエキストラだから緊張する必要なんてないよ。それに以前にもハリウッド映画に出た事があるしね。」
と、言っていました。

テイコが出演したのはキアヌリーブスのローニンという映画。
それに比べたら今回のは大したこと無いっていってた。笑
ご飯がしょぼいし、エキストラも少ないんだって。

ローニンの時はテイコは村を丸ごと再現したセットの中で戦う侍の役をして、なんと500人のエキストラがワンシーンで使われたそうです。すごい!
 

だいごろ、主演女優とまさかの競演!!

今の時期は雨が多いセルビアには珍しく今日の天気は晴れ。
そんな天候を反映するかのように、撮影は和やかな雰囲気の中で進んで行きました。

そして撮影の後半になると白いバンがロケ現場に停車し、中からナタリーが降りてきました。

主演女優の登場に現場がピリッとなります。

Natalie-Dormer5
出典:http://www.jinclude.com/party/11313.html
 

ナタリーはスタート位置に着いてADとシーンの打ち合せ。
てっきりその後はナタリーと役者さんたちのシーンの撮影が始まるのかと思ったら、なんと僕を含むエキストラも一緒に呼ばれました。

そして僕が指示されたスターティングポジションは、なんとナタリーや小澤さんたちのすぐ目の前!
その距離1メートル!

目の前にはどデカいレンズがついたカメラを担いだカメラマンともふもふのマイクを持った音声さん、振り返ったらすぐそこにナタリーがいるという状況です。

もちろんカメラのピントはナタリーにばっちり合わせられているので、もし自分がフレームインしたとしてもボケボケになる事は確実ですが、自分のすぐ後ろにナタリーを含めた役者さん三人がいるのでちょっと緊張します。

もし僕がつまづいて転んだら撮り直しになるんだろうな。とか考えたり。笑
 

この後もナタリーと同じシーンの撮影が明け方まで続きます。

果たしてミスをする事なく無事に乗り切る事が出来るのか?!
そして、きっこに待っていたまさかのどんでん返しとは?!

つづく



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