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11/JUN/2015 from Ohrid to Berat

オフリドの街を歩いた後はヒッチハイクでお隣の国アルバニアを目指します。

とりあえず宿から歩いてヒッチ出来そうな場所へ。
そしてようやくヒッチハイクを始めたのが15時。
我ながら遅すぎる…。

今日の目的地のベラットという街まではここから200kmあるけど、無事辿り着けるかな…。
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しばらくヒッチしてみるも全く手応えなし。
ナンバープレートを見てもオフリドの車ばっかりだし、あまりドライバーとも目が合わない。

この場所はちょっと厳しそうだなぁ…。
 

と思っていたら、意外にも30分もしないうちに一人止まってくれた。

乗せてくれたのはニコラという若い男性。
ここオフリドからアルバニア国境の手前の町ストゥルガまで行くそう。
ストゥルガで友達と一緒にカフェするんだって。
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そしてニコラの車の前を走っている別の車には彼の友達が乗っていて、その友達たちはニコラが僕たちを拾ったのをみて、「何やってるんだ?!正気か?!」ってびっくりしたそうです。笑

でもニコラは「乗せてあげないと暑くて死んじゃうでしょ?」って笑っていました。
 

ニコラは元々オフリドで生まれたけど、スウェーデンの在住許可を取っていて、10年以上スウェーデンに住んでいた。
オフリドに戻ってきて住み始めたのはほんの数年前で、子供がもうちょっと大きくなったら家族でスウェーデンに住むんだって。

理由はマケドニアには仕事がないから。
東ヨーロッパに来てからは「自分の国は仕事がない」っていう話になることがすごく多い。
日本もないけど、東ヨーロッパよりははるかにましなんだろうな。
 

未知の国アルバニアに突入!!

これから目指す国アルバニアは、なんと1990年代まで鎖国していたという謎の国。
国民のほとんどがムスリムだったのにも関わらず、鎖国中に「無神国家」を宣言した謎の国。
そして鎖国をやめたと思ったら、国民の半分がネズミ講にダマされて国家破綻したという謎の国。

話を聞けば聞くほど謎が深まる未知の国にいざ突入です!!
 

ニコラに降ろしてもらった場所から再びヒッチハイク。
ここから数十キロ先の国境を越えればそこはもうアルバニアです。
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ヒッチを始めたら、ほどなくして車が止まってくれました。
乗せてくれたのはフィドルという若い男性。
英語が全然しゃべれないけど乗せてくれました。
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フィドルはマケドニア人だけど、これからアルバニアに住む友達とカフェするんだって。
アルバニアはずっと鎖国してたから、友達が出来たのはつい最近の事だそう。

そういえばさっきのニコラもカフェって言ってたし、この前マケドニアのプリズレンで乗せてくれた人もカフェしに行くって言ってた。この辺の国の人はどうもコーヒー好きのようです。
 

そして国境に到着すると、「国境を越えるときは車を降りて自分で渡って。タクシーだと思われるとプロブレムだから。」と、片言の英語でフィドルが教えてくれました。
という事で、歩いて国境を越えます。
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マケドニア側もアルバニア側もサクッとスタンプをもらえたのはいいんだけど、フィドルの車がどこにも見当たらない。
降りた先で待っててくれるって言ってたっぽかったんだけどなぁ…。
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”もしかしたら国境までって言ってたのかも…。”
どこにもフィドルの車が見当たらなかったので、諦めてヒッチハイクが出来そうな場所まで歩く事にしました。

そして国境を超えて1kmぐらい下ったところにあるカフェを通り過ぎようとすると、フィドルがいました!!
コーヒーを飲みながら待っててくれたみたい。
しかも僕たちの分の水を買っていてくれました。
ありがとうフィドル!
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そして3人を乗せて車はアルバニアに突入!

のどかな田舎の風景がどこまでも続きます。
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途中で通った集落では、家の前でこうやって水をまいているところをたくさん見かけたけど、目的が分からず…。
ほとんど全部の家がものすごい勢いで放水してたけど、一体なんだったんだろう…?
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そしてその集落を抜けた所でフィドルとはお別れ。
どうもありがとう。
 


降ろしてもらった所で再びヒッチハイク。
目的のベラットまではまだ150キロ近くあります。
ヒッチをしている周りにはピンク色の謎の旗がたくさん掲げられています。
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こういう車通りがやや少なめでスピードが出ないところはヒッチハイクに最適。
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案の定すぐに車が止まってくれた。
つい最近まで鎖国していた国とは思えない上等なベンツです。
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乗せてくれたのはアルバニア人のいとこ同士で2人とも英語が話せます。
一人は学生で、もう一人は親がガソリンスタンドの経営をしているんだって。道理で良い車に乗ってるわけだ。

2人の話によるとアルバニア人はドイツ車が大好き。
見渡してみると、確かにメルセデスとBMWが多い。
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2人はアルバニアの首都ティラナに住んでいて、国境近くのガソリンスタンドの改装作業を見に行っていたんだそう。

2人に、”思いがけない出会いがあるのがヒッチハイクの面白い所なんだ。”という話をすると、

「アルバニアをヒッチハイクで旅するなんて狂ってるよ!
ここはヨーロッパといっても第三世界だ。あらゆる種類の人間と出会う可能性がある。少なくとも俺なら絶対やらないね。」と言われました。
 

”ところで、この旗は?”と、道路沿いにどこまでも続くピンク色の謎の旗について聞いてみると、「もうすぐ選挙なんだ。この旗はいくつかある政党のうちの一つの旗だよ。」って教えてくれました。
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そうこうしているうちに、エルバサンという街に到着。
2人は首都のティラナへ向かうので、分岐点のここでお別れ。
どうもありがとう。

エルバサンの街にも選挙の旗とアルバニアの国旗がたくさん。
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アルバニアで夕暮れ時のヒッチハイク。

時計を見るともう夕方の6時。
このままでは確実に日が暮れそうなので、エルバッサンからはバスに乗ることに。
一人250レク(約250円)でルロゴジネという街まで行くそうです。

でも、5分で出発するって言ったのに15分たっても20分たってもなかなか出発しないから、気が変わってやっぱりヒッチ!
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バスを飛び降りて街を歩き始めると、突然の夕立。
びしょ濡れになりながらヒッチポイントを探します。
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そして街の外れのラウンドアバウトでヒッチ開始。
それにしても、さすがにちょっと疲れてきたな…。
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ヒッチを始めて間もなく一台の車が止まりましたが、「一人3000レク(約3000円)で乗せてやる。」って言ってくる。バスの十倍!
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その後も車が何台か止まって、みんな3000レクだと言って話しかけて来ました。
さすがに高すぎるよ…。
 


そんな車ばっかりだったので半分諦めながらしばらく待っていると、エラルドという21歳の学生が乗せてくれました。
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エラルドはめちゃくちゃ優しくて、家の一つ先の隣町までわざわざ乗せてくれると言ってくれました。
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アルバニアに入ってからはずっと緑豊かな田舎道を走ります
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エラルドが教えてくれた途中の水場の水も美味しかった!
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そしてエラルドの家の一つ隣町へそろそろ到着しそうだなと思っていた頃、「今からベラットに行くバスはないし、車もないと思う。だから、ホテルを探してあげる。」とエラルドが言い出しました。

”大丈夫。ホテルも車も自分たちで探すから。”、と言っても、優しいエラルドは全く取り合ってくれません。

「俺の彼女は英語が話せるから。」
そう言って、電話先でエラルドの彼女が通訳してずっと話してくれた。
何度も何度も。

電話は何十分もつなぎっぱなし。
”ホテルなら街の人に聞いて探すし、テントも持ってるから、大丈夫だから。”、と言っても、エラルドは僕たちを助けようとしてくれます。
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そうこうしているうちに、エラルドの家の隣町に到着。
もう夜の7時半です。

でもここはまともなホテルもなさそうな、街というよりは道路沿いにぽつぽつ家があるだけの場所。

「ホテルはなさそうだし、暗くなるまでヒッチハイクしてみて、だめだったらここにテントを張るよ。」

そう言ってもすごく心配そうにするエラルド。
下手したらベラットまで送ってくれそうな勢いです。
本当に心優しい人なんだ。
 

すると、僕たちの前に突然一台のバンが止まりました。
聞いてみると、なんとこれは乗り合いのバンで一つ先の街まで行くそう。

よかった!これでエラルドに心配をかけずに別れられる。

エラルド。ここまで本当に親切にしてくれてどうもありがとう。
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刑務所から出所したてのアルバニア人に誘われて。

なんとか次の街へと進むバンに乗り込めた僕たち。
今日の目的地のベラットはまだまだ遠い…。
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そしてバンに乗ってすぐに日が暮れてしまいました…。
このバンは一つ先の町までは行くけど、そこからベラットまではまだ40kmもある。
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すると、バンに乗ってたマリオという男性が話しかけてきました。

「君たちベラットに行くの?」

”そうだけど。”

「友達が迎えにくるから、一緒にベラットまで乗って行く? 俺はベラットの5キロぐらい手前の町に住んでるんだけど、いいよ、ベラットまで送っていくよ。」

”えっ?!ほんとに?!!”

まさかの乗り合いバンの中でベラットに行く車が見つかった!奇跡!!

”是非乗せて下さい。助かります!!”

今日のヒッチは完全に終わりだと思っていた矢先。
ここはお言葉に甘えて、ありがたく乗せてもらうことにしました。
 

「ああ、それとさっきバス代で運転手に3000レクって言われたでしょ?
 でもそれは300レクの事だから。新しいお金はゼロが一個少ないんだけど、年寄りはみんな古いお金の方で話すんだ。」

え?そういうこと?
もしかしたら、ヒッチハイクしてた時に3000レクって言ってた車は、全部300レクのつもりだったのかも。
知らなかった…。
 


しばらくして、またマリオが話しかけてきました。

「俺、今日はスイスから来たんだよ。」

”え?スイスから?!”

「そう。昨日の夜からずっと飛行機を乗り継いでここまで来て、24時間以上ベッドで寝てないんだ。」

”へー、それは大変だね。”

そんな雑談をしていると、バンは隣町に到着しました。
 

バンを降りると、スイスからはるばる地元に帰ってきたはずのマリオは、片手にダンボール一箱を抱えているだけ。
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”スイスから飛行機で来たのに荷物はそれだけ?!”

びっくりして尋ねると、

「うん、プリズンから来たから。」

”は?!”

「プリズンだよ。」

”え?刑務所?!何したの?”

「まあまあ。友達が来るまでしばらく時間がかかるからコーヒーでも飲もう。」

マリオはそう言って、近くにあったカフェでコーヒーをおごってくれました。
 


「さっきの話だけど、スイスには不法滞在しただけだよ。笑」

「スイスは狂ってるから、それだけで3ヶ月も刑務所入り。
 今日、刑務所をやっと出たんだ。これで自由だー!!」

マリオは本気で嬉しそうです。
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マリオの話はこう。

2012年、最初にスイスに行った時に、コカインを”たったの”10g持っていたのを警察に見つかった。
自分では使っていなくて、売買目的で持っていただけ。
それからヨーロッパ全土に5年も入国不可になった。

でも、それを無視して今年の初めに再びスイスへ。
1ヶ月半働いたところで、不法滞在なのが見つかってすぐに刑務所に入れられたんだそう。
 

せっかくなので、マリオに気になる刑務所での暮らしについても聞いてみると、
刑務所は食事は無料だし、シャワーとかも普通らしい。
「スイスの刑務所はホテルみたいで何の問題もなかったよ。」

でも、シャンプーとか歯磨き粉とかコーヒーとか服とか細々したものは有料で、なんやかんやしているうちに1ヶ月半不法労働したお金は吹き飛んじゃったって。笑

これはマリオが見せてくれた、刑務所で書かされた書類。
たどたどしいドイツ語で書かれていました。
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なかなか迎えの車が来ないので、話はアルバニアと近隣諸国との関係に。

「アルバニア人は、マケドニアとセルビアとギリシャが嫌いなんだ。」

「とくにセルビア人。やつらはアルバニアの旗を燃やすんだ。ひどいだろ?
 海を渡ったお隣のイタリアは好きだけどな。」

本当にこの辺りの国はややこしい…。
 


それからしばらくすると、マリオの友達が迎えに来ました。
車に向かって歩くマリオはめちゃくちゃ嬉しそう。

「おれは自由だー!!うおーーーー!!!」
 

迎えに来てくれたマリオの友達はロリとデニー。
ここからベラットまではあと40kmぐらいの道のりです。
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マリオは友達に久々に会えたのが嬉しいらしく、彼のマシンガントークで車内は大盛り上がり。
刑務所の話してるんだろうなぁ。アルバニア語だから全然分からないけど。
 

それにしても、ベラットまではちゃんとたどり着けるかな?
辺りは真っ暗だし、暗いってだけでものすごく心配になる。

マリオはすごくいい人だけど、そうは言っても昨日まで刑務所に入っていた身。
変な気を起こして友達二人とつるんで身ぐるみはがされたりしないだろうか…。
ベラットにつくまでは二人とも気を抜かないようにして、じーっとGPSとにらめっこ。

内心すごく不安な気持ちを抱えたヒッチハイクだったけど、車は無事ベラットの街に到着しました。
マリオと友達二人にお礼を言って、車を降ります。
どうもありがとう。
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マリオの乗った車はそのまま元来た道へと走り去って行きました。

その様子を眺めながらほっと一安心。
マリオ、少しだけど疑ってごめん…。

今日のヒッチハイクはかなり無理しちゃったな。
でも、もう夜のヒッチハイクはしない、と心に誓ったのでした。
 

そして、車から出てザックを背負おうとたらいきなり、「ホテル、ホテル!!」という男性の声と、「こんにちは。」という女性の声が同時に聞こえてきました。

”え???な、なに…?”

つづく



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