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13~14/APR/2015 in Chinguetti

 

ビャーーーーー!!
 

大きな鳴き声と共に、突然暴れだしたラクダのシロとシマ。

そして落ラクダした私とだいごろ。

いったい何が??

起き上がって何が起こったのか確認してみる。
 

鼻から血を流してじたばたするシマ。
その横で落ち着きを失ったシロ。

シマが暴れ始めた時に聞こえた”ブチッ”という鈍い音。

私が乗っていたシマは、炎天下の旅に疲れて歩くのをグズっていた。
きっとシマは歩くのを止めようと抵抗したんだ。

でもシマの鼻にはロープが通して結んであって、それがラクダ使いのシディの手に握られている。
引っ張られると鼻が痛いから大人しく着いて来るように。
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そんな状況でシマが首を振って歩くのをやめてしまったから、鼻に結んでいたロープか鼻そのもの(?!)が千切れてしまった…。
そしてあまりの痛さにびっくりして私を振り落とした。
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それを見てシロもびっくりして抵抗。
だいごろを振り落とした。

シロの顔に着いた血は、シマの鼻から出たもの。
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かわいそう。。

そういえばシマもシロも鼻の形が変なのは、昔ロープを結んでいたのが徐々に広がって千切れてしまったのか…。

幸いにも私とだいごろは無事でした。
二匹とも私たちの事を気遣って、ちゃんと座り込んでから横たわって私たちを落としてくれたから…。
 


 

「ハーッハッハッハ!!」

呆気に取られている私たちを安心させるように笑いながら、ラクダ使いのシディはシロとシマをなだめます。

「キュイッ、キュイッ、キュイッ」口から不思議な音を出すシディ。

その音を聞いてしばらくして、ようやく落ち着いてきたシマとシロ。

 

ごめんね、シマ…。

かわいそうになって、シマに乗るのはやめてそこから先はまた歩くことにした。
シディは大丈夫だから乗っていいと何度も言ってくれたけど。
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今日は雲が多いので比較的暑さはマシなんだと思うけど、それでも暑い。
もう太陽はかなり高く、昼の11時頃。
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痛いほどに強まってくる太陽の熱。

ビーサンに入ってくる砂も熱くて火傷しそうなほど。

暑さと疲れと歩きにくさで、シディとラクダたちからどんどん取り残されて行く。
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シマから落ちてから1時間ぐらい歩いたかな。
シンゲッティを出てからだと3時間ぐらい。

足元がおぼつかないぐらいふらふらになってきた。

もう限界。

これ以上歩けない。
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ラクダたちには申し訳ないけど、やっぱりもう一度乗せてもらうことにした。

シディが、相変わらずご機嫌斜めなシマを座り込ませます。

「シューシューシュー」←座らせる合図

ビャーーー(嫌だ!)

と言いながらも座り込むシマ。

ビャーーー(これ以上乗せんな!)

と威嚇。
 

「キュイッ、キュイッ、キュイッ」なだめる合図をシディが出します。

しばらく待って落ち着いた頃、私がまたがるとやっぱり、

ビャーーー(重いわ)

と言ってぐずる。

でも、

ビャーー(重いんじゃボケ)

と言いながらも立ち上がってくれました。

ありがとう、シマ。
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だいごろは「シロが可哀想だからいい。」と言って引き続き徒歩で頑張ります。
 


シマに乗ってから数十分が経った頃。

視界の先にポツポツと家が現れ、ヤシの木がたくさん茂っているのが見えてきました。
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やった!オアシスだ!!!!!
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きっと昔のキャラバンが砂漠を見つけたときも同じ気持ちになっただろうな。
オアシスのありがたみがよく分かります。
と言っても、私のこの気持ちなんて昔のキャラバンの何百分の一にもならないんだろうけど。
 

 

あぁ、あとちょっとだ。

と思ってからがなかなか遠い。
オアシスが見えてから倒れて息絶えてしまう人の気持ちもよく分かる…。
 

砂丘の上からオアシスまでは長い下りが続きます。

シマは下りがキツイらしく、「ウウッ」と呻きながら一歩一歩踏みしめます。
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私はシマの上に乗ってバランスをとるだけでも精一杯。

ごめんね、シマ。ありがとう。
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そして息も絶え絶えで何とかオアシスに到着。

全部で3時間半ほどの道のりでした。
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シマ、シロ、おつかれさま!
本当にありがとう。

シディに荷物を降ろしてもらって、心なしか嬉しそうです。
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今日の一仕事を終えたシマとシロは水飲み場へ。
背中に付けていた荷台を外したから、オアシスのラクダたちと区別がつかなくなっちゃった。笑
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私たちも背負っていた荷物を下ろして、日差しから逃れられるテントの下へと逃げ込みました。
 

 

あっつー!!

到着するなりテントの下に転がって、立ち上がれないほど疲れ切っていました。
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シディが渡してくれた水をグビグビ飲んで飲んで、また寝転がります。
 

ちょっと落ち着いてきたら、街で買ってきておいたパイナップル缶を開けました。

缶の端から一口ごくっと飲みます。

甘いものが最高に美味しい!
全身に沁み渡ります。
 

シディはラクダのシマとシロから荷物を降ろして、オアシスの井戸水を飲んでいます。

私たちよりも明らかに年をとってるのに、3時間半炎天下で水分を取らずにぶっ続けで歩き続けられる体力が凄すぎる。
全然息も上がってないし、今からでも走り出せそうなほどけろっとしてる。
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私たちは到着して1時間ぐらい経って、ようやく回復してきました。

食欲も出てきたので、パンとイワシ缶を食べます。
お昼ごはん要らないからと言って値切ったので自腹のごはんです。

でも、しばらくするとシディがご飯を分けてくれました。
本当はツアー料金には含まれていなかったはずなのに。ありがたい。
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食後にはあつあつのシャイまで用意してくれました。

中には砂糖が死ぬほど入っていて、砂糖のかたまりかと思うほど甘い。でも、疲れた身体に沁み渡る。
そういえばモーリタニア人と同じくサハラ砂漠に住むスーダン人も、コップ半分が砂糖のコーヒーやシャイを飲んでたなぁ。
砂漠で生きるにはそれだけエネルギーが必要ってことなんだろうな。
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それからお昼寝タイム。

ようやく迎えた休息のひと時…
 

と思ったけど、ハエが多すぎて全然眠れない!
20匹ぐらいずっと自分の周りを飛び回ってる。

ハエがうざいから布を被ると今度は暑くて眠れない。

砂漠暮らしは大変だ…。
 

その後は、何度もうたた寝したり起きたりを繰り返す。

早く陽が沈んで涼しくならないかなぁ。

つづく



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