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09/APR/2015 in Dakar


出典 [http://snnantn.blog115.fc2.com/blog-entry-3661.html]

ラックローズは、セネガルにある塩湖。
乾季になると湖一面がピンク色になるなんともメルヘンな湖だそうです。
 

でも、過去にラックローズを訪れた旅人のブログを見る限り、ラックローズがピンクになっているところ見た人が何故か全然いない…。
時期が難しいのか、上の写真がピンク色に加工されているのか?
行ってみたけど雨季だから青かったとか、乾季に行ったのに赤茶けた普通の湖だったという残念な投稿ばかり。
(せかぽろ調べ)

しかもトオルによると、僕たちの宿につい最近まで泊まっていた人が、「一週間前にラックローズ行ったけど全然ピンクじゃなかった。めっちゃ茶色だったよ。」と言っていたそうです。
これはもう絶望的かも…。

でも今は4月上旬。
乾季の終わりに当たるので時期的には悪くない…はず。
一週間前に行った人が普通の湖だったと言っているので全く期待できませんが、塩分濃度が高いらしいので死海みたいにプカプカ浮いて遊ぶだけでもいいや!

とにもかくにもラックローズへ行ってみます!!
 

ん??これはもしかして…。

ラックローズはダカールの街の外れにあるのでローカルバスに乗って向かいます。
結構ややこしかったので、これから行く人のために僕たちが調べた行き方を書いておきます。

僕たちが泊まっていた宿”Kingz Plaza”からだと、まず宿の前の大通りを渡って44番バスに乗ります。250CFA(約50円)。
そして”Poste Thiaroye”というRound Point(ラウンドアバウトの事)で降り、73番バスに乗り換え。
73番バスはその場所が始発なので、そこから終点まで乗りっぱなしでOKです。400CFA(約80円)。
P4095814

ちなみにこの73番バスは”Keur Massar”という町を経由します。
ダカールの中心部から行く場合はまずはこの町を目指してみるといいかも。

ロンプラ2009年版には「DDDの11番でKEUR MASSARに行き、そこから5KM歩く」と書いてありますが、実際は13kmほどありとても歩けません…。
KEUR MASSARからNIAGAまでまたバスに乗り、そこからなら2KMなので歩くかタクシーで。
もしかしたらKEUR MASSARからRAC ROSEまで行くバス(73番)もあるかも?

それと、ラックローズは正式にはLac Retba(レトバ湖)という名前ですが、ここセネガルでもLac Roseの方が通りが良いので、人に聞くときはこっちを使うと良いです。
 


宿を出たのは確か10時ごろ。
時計を見るともう11時。
渋滞がひどくてなかなか進みません。
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すぐ着くだろうと高をくくっていて読む本を持って来なかったので、車窓からダカールの人たちの暮らしを観察して暇をつぶします。
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これは散髪屋さん。
壁に書いてある絵をみたらすぐに分かります。
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でもこんなヘアスタイルの人は街に一人も見当たらないけど…。笑
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街には車といっしょに馬がたくさん走っています。
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馬の餌のやり方がひどかった…。
餌が入ったずた袋をずっと口元に付けたまま荷物を運んでいました。
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そんなこんなで宿を出てから2時間後、ようやくラックローズへ到着。
バス停から湖に向かって歩いて行きます。
 

しばらく歩くと遠くの方に見えて来ました。
やっぱり茶色っぽいなぁ…。
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ん?、あれ?
でもなんかピンクっぽく見えるのは気のせい??
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あ、そうか!
サングラスをしてるから茶色がピンクっぽく見えちゃってるんだ。きっとそうだ。

そう思って二人でサングラスを外しました。
 

…。
 

ピンクやん!!
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えっ、めっちゃピンクやん!!!笑
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分かりますか?
ペンキで真っピンクに塗られてる船と湖の色がいっしょ!!
何度も目を疑ったけどこれは完全にピンクです!!!
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近くにいた地元の人曰く、「今日は太陽が出ているし、風が強いからピンク色になっている。一昨日は全然ダメだったから君たちは凄くラッキーだよ。」

やったー!!
来るのやめようかと思ってたけど来て良かったー!!
 


二人とも興奮してピンクのボートの所で写真を撮りまくっていると、なんとこのボート乗って湖を巡る事ができるらしい。
声を掛けてきたボートの運転手にお願いして、ボートに乗せてもらう事にしました。(3000CFA)
「俺の名前はマフジ。Mt. Fujiみたいだろ。日本人はすぐに名前を覚えてくれるんだ。」

ピンクのボートでピンクの湖にレッツゴー!!
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運転手のマフジによるとラックローズがピンク色になるようになったのはここ30年の事。
乾季になると水の中のミネラルの濃度が高くなって、それが太陽の光を反射してピンク色に見えるそう。

でも、マフジ曰く、一番大切な条件は風。
風が強い日でないと、湖の中のミネラルが沈殿してしまってピンク色に見えないんだって。
だからラックローズのピンク色を見ようと思ったら、乾季で晴れてて、しかも風が強い日に来ないとダメ。

これらの条件は全て天候に左右されるのでなかなか難しい所ですが、今回僕たちが行った日はたまたま全ての条件が揃っていたという事らしいです。
 

船で湖の中ほどへと向かいます。
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ここラックローズの塩分濃度は海水の10倍。
だからヨルダン・イスラエルにある死海と同じく、身体が勝手に水に浮くという不思議な感覚を楽しむ事ができます。

という事で、さっそく水着になってラックローズの中へ入ってみると…、

ぬるい!
それにめっちゃ浮く!!
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僕たちは5年ぐらい前に死海で泳いだ事がありますが、ラックローズは死海よりもかなり簡単に身体が浮く!
手足どころか全身を水面から出す事まで出来ました!感動!!
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これは湖に浮かびながら撮ってみたラックローズの水。
ここから見てもピンクだー!
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しばらくピンク色の水に浮かぶという不思議な体験を楽しんだ後は、さらに湖の奥へ。

日が陰って来たからか、湖がちょっと赤茶色っぽくなってきました。
太陽の角度でも湖の色はかなり変わるみたいです。

マフジが漕ぐボートでゆっくり進んで行くと、湖の上にボートがたくさん浮かんでいました。
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近づいてみると湖の中に入ってボートの横で何やら作業をする人たち。
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実はこの人たちはこの湖で塩を取っているんです。
ここの塩水1リットルに含まれる塩は380g。
湖の底には水に溶けきれない塩がたくさん堆積しているので、それを掘って街へ売りに行っているんだそう。
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この湖で働いているのはマリ人、ガンビア人、南セネガル人など、いろんな国籍の人たち。
最近は特にマリからたくさん人が流入して来ているそうです。

その理由は税金。
なんとここで塩を採掘する際に税金が全くかからないんだって!

働いている人に話しかけてみると肩にびっしりと塩の結晶ができていました。
彼らは朝から晩まで7時間塩を掘り続け、一日でおよそ1トンも採掘するんだとか!P4096031

僕も水に入って作業をさせてもらいましたが、水分を含んだ塩はすごく重くて大変!
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こんな仕事を毎日7時間も続けるなんてすごい体力。軟弱な自分にはとても真似できないなぁ。
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その後もピンクのボートに乗って湖の上でのんびりしてから、夕暮れ前にラックローズを後にしてダカールの街へと戻ったのでした。

まさかピンク色のラックローズが見れるとは夢にも思ってなかったから嬉しかったなぁ♪♪



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