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05/APR/2015 in Dakar

2014年の4月に日本を出発し南米に飛び、そこからアフリカに飛び、そして再び南米を旅した僕たちが今向かっているのはまたしてもアフリカ!笑

サンパウロから南アフリカのヨハネスブルグ、そしてドバイを乗り継いで見えて来たのはこんな景色。
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いよいよ西アフリカ旅最初の街にランディングです!!
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ダカールの空港に到着!そこで待っていたのは…。

僕たちのアフリカ旅第二弾のスタート地点となる国セネガル。
その首都であるダカールの空港に到着しました。
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ダカールは西アフリカの玄関口と言われていて、ビザ地獄として旅人に恐れられる西アフリカにありながらつい最近まで日本人はビザ無しで入国できた国です。
でも昨年末ぐらいにルールが変わって、観光目的の日本人でもツーリストビザの取得が義務づけられるようになってしまいました…。

色々と調べてみると、ビザは事前にネットで申請&作成手数料を支払っておいてから空港で現地発行という流れみたい。
という事でヨハネスブルグのマフィアの宿でセネガル大使館のサイトに行って前もって申し込みをしておきました。
画面の指示に従って色々と個人情報を入力して最後はクレジットカードで支払いをすれば完了なのですが、ビザの発行手数料が52.5ユーロ(約7000円)もしてめっちゃ高かった…。

それにこの支払い画面!
ショッピングカートがあって数量とか選択できるし、まるでショッピングサイトみたい。
この形式の方がサイトを作るのが簡単だったんだろうけど、なんか露骨に金目当てでやってますっていう感じがしてさらにゲンナリしました…。
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ダカールに到着した僕たちは、飛行機のタラップを降り、歩いて空港の建物に入ります。
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するとそこにはビザ取得用のカウンターがずらりと並んでいました。
各カウンターの前にはタッチパネル付きのモニターとカメラが設置され、ガラスの奥にはお役人たち。

ビザの申請はこれまで何度もやってきて、トラブルもいくつか乗り越えてきました。
でも、いかに取得が簡単な空路の入国であっても、悪い噂ばかり聞く西アフリカでビザを取るのは少し緊張します。
 

カウンターに並び自分の順番がやってくると、あらかじめプリントアウトしておいた書類を提出します。
そして、ガラスの奥にいる役人にパスポートを渡し、質問にいくつか答えながら、顔写真と指紋を取られました。
役人は受け取ったパスポートをパラパラとめくって作業を始めました。

”あ、ちょっと待って! ビザはマルチでお願いします。”

そう。
セネガルの観光ビザにはシングルエントリーとマルチエントリーがあって、どちらも同じ値段。
しかも事前の申請で指定する項目はないので、何も言わないとシングルで作られてしまう可能性があります。

それを聞いた役人はちょっと嫌そうな顔をしてから、「よし、じゃあこのページにビザを貼ってやろう。」と言いました。

”よし!これでビザがもらえる!”

そんな僕の心の声が聞こえてしまったのか、役人は最後に僕が一番聞きたくなかった台詞を口にしました。
 

「で、いくら払うんだ?」
 

賄賂だ…。

西アフリカで賄賂は日常茶飯事。道を歩けば賄賂請求の世界。
でもセネガルはそんな西アフリカの中でもかなり発展していて、陸路で国境を越える時に要求される事はあっても、空路だったらまず大丈夫だろうと思っていました。

こんな所で無駄な出費は勘弁して欲しいなぁと思いつつ、向こうのカウンターで手続きをしていたきっこの方を見てみると、きっこは問題なくビザをもらえたみたい。心配そうにこっちを見ています。

すると役人に「おい、聞いてるのか?」と言われたので、とりあえず聞こえないふり。

「ビザが欲しいんだろ?」と言ってパスポートをチラつかされても、言葉が理解できないふり。

そのまましばらくニコニコしてから、”ビザは出来ましたか?” と、たどたどしく英語で聞いてみると、「心配するな。ジャパニーズは友達だ。」と言ってビザが貼られたパスポートを返してくれました。

よかった。賄賂を払わずに済んだ。

”ありがとう” と言って笑顔で役人からビザを受け取ると、急いで空港の出口へと向かったのでした。
 

ついにやって来たダカールの街!!

セネガルのお金(西アフリカセーファーフラン)をATMで降ろしてから空港を出ると、嵐のようなタクシーの客引き。
僕たちの荷物を無理矢理運ぼうとして引っ張ってくる輩たち。

ああ、アフリカだ。
4ヶ月ぶりのアフリカの空気が懐かしい。

でもここは初めて来る西アフリカ最初の街。
気を引き締めて歩き始めます。
 

空港から宿までは10キロちょっとなので重たいザックを背負って歩くのは厳しい。
路線バスが走ってるみたいだけど、乗り場がどこなのかも分からない。
それにまだこの国の物価が分からないし、公用語は僕たちがほとんど話せないフランス語。

ここは無難にタクシーに乗る事にして値段交渉を始めます。
数年前にマダガスカルを旅した時に覚えたフランス語をひねり出しながら、メモ帳を片手に頑張ります。
そしてドライバー数人と交渉した結果2000フラン(約400円)で宿まで乗せて行ってもらえる事になりました。
払い過ぎな気もするし、こんなもんな気もする。入国した直後のタクシー相場はなかなか難しい…。
(後で宿の人に聞いたら、ちょっと払い過ぎな気もするけどまあそんなもんだと言ってました。)
 

タクシーに乗り込むと、オフラインマップで現在位置を確認しつつ、初めて来た西アフリカの街ダカールの景色を興味深く眺めます。
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西アフリカを北上してきた人はダカールの洗練された街並みに感動するんだろうなぁ。
逆にアフリカというよりももはやヨーロッパの空気が漂うモロッコから降りてきた人は、未知なる西アフリカを目の当たりにしてさぞかし驚く事でしょう。
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そうこうしている内に、タクシーは無事宿の近くの通りに到着。

降ろされた場所から宿に向かって歩いていると、周りを歩く人たちが着ている服や肌の色にビックリ!!
めちゃくやカラフル!オシャレ!!4ヶ月前にいた東アフリカや南アフリカの人たちと全然違う!!
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そしてここが今日の宿。
”Annexe Kingz Plaza”という名前の宿で、街の中心からは離れているけど、比較的治安の良い地域にあります。
清潔感のあるドミトリー、Wi-Fi付き、キッチンは無しで、6000フラン(約1200円)+市税1000フラン(約200円)。さすが西アフリカの玄関口。結構高いな…。
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宿に着いてお金を払ったり、英語のできる宿の人と話していると、テレビでこんなスポーツをやっていました。
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これ、セネガル相撲というスポーツ。
名前しか知らなかったので宿のネットで調べてみると、こんな説明が出て来ました。

セネガルでは最もポピュラーなスポーツとして親しまれている。
プロの試合はテレビでも放映され人気を博しており、プロはそれぞれリングネームを名乗る。
近年では「タイソン」(Tyson フランス語版)と呼ばれる選手が人気だったそうである。

婚約者から貰った腰巻を着けて戦う。
試合に出るときはマラボウト(呪術師)のチェックを受け、OKが出てから試合場に入るようになっており、試合の前にも儀式を行う。
大会で優勝する事は家族や集落にとっても名誉となる。そういう意味ではセネガル相撲の選手は集落の代表ともいえる。

(Wikipediaより転載)

 

宿の人によると今日は年に一度の「国民の日」らしく、そのメインイベントとしてセネガル相撲が行われているそう。
面白かったのでしばらく見ていたのですが、これから戦うと思われる選手がずーっと踊ったりしていてなかなか始まらず。
 

シャワーを浴びたりして1時間後にテレビの所に戻ってみると、ようやく試合が始まっていました。
試合前の儀式長すぎ!!笑
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そうこうしていると、ドミトリーに日本人の旅人が帰って来ました。彼の名前はトオル。
僕たちより2週間ぐらい先にダカール入りしている先輩です。

トオルはもともとダンスをしながら旅をしていて、この宿に1ヶ月滞在しながらセネガルの伝統楽器のジャンベを習得しようと奮闘中だそう。
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トオルは「セネガルに来て初めて日本人に会いました。なんだか安心しますね。」と言っていました。

確かに言われてみれば、西アフリカのダカールの街にある4人用のドミトリーに日本人が3人!!
ここだけ日本な感じでなんだか不思議な気分になりました。
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こんな感じで無事ダカール入りを果たした僕たち。

どんな旅になるのか全く予想もできない西アフリカ。

この先に待っている冒険にわくわくが止まりません♪♪



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